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人生は選択とトレードオフの連続。

一見、自分が望んでいないことのように見えても、実は自分が選んだ未来のトレードオフの結果かもしれません。

こんにちは
赤から和気インター店の三富です。

2019年が終わり、2020年が始まりましたが、みなさんはどうお過ごしでしょうか?僕たちは正月特別ランチ営業をしていました。普段見ないお客様が来てくれるのは僕たちにとっても新鮮で、「ここの料理でぇれぇうめぇが!」とおいしそうにたべるお客様を見るたびに元気をもらっています。

以前のブログで、継続することや反復することを書かせてもらいました。
前回のブログはこちら!

誰だってすぐできるようになるわけじゃない。継続し続けてできるようになったこと。
反復して練習してできるようになった。

実は、その前に重要なステップがあると、僕は考えています。
それは、自分が行動することを決めることです。もっといえば、決めた行動をすることで起こりうるあらゆる出来事に向けて心構えをすることです。そこには、必ずトレードオフが存在します。僕は、このトレードオフという概念がとても好きなんです。

今日は、そんな選ぶこととトレードオフについて書かせてもらいました。
今回のブログが
・本当はしたいことがあるけど、それを行動する勇気が持てていない人
・今の自分の現状に不満がある人

の役に立つことができたら嬉しいです。

トレードオフは日常にあふれている。

トレードオフと聞くと、「何それ?ビジネス用語?」と疑問に思う方もいるかもしれません。トレードオフとは、何かを選ぶと同時に何かを捨てることになるという考え方になります。また、トレードオフについて述べている本もあります。戦略の教科書(著:ハーバード・ビジネス・レビュー編集部)では、トレードオフについて“あるものを増やすと、必ず別のものが減ること”と述べています。この本では、それまで豪華な機内食や丁寧なサービスが定石とされていた航空業界の中で、機内食などのサービスをなくす代わりに運賃を安くすることで成功したサウスウエスト航空のことについても記していました。
こう聞くと「それって私たちに関係あるの?」と思われる方もいるかもしれませんが、実は日常にあふれているんです。例えば
・遠足に行くときのお菓子で300円のお菓子を1つ買うか、100円のお菓子を3つ買うか
・買い物中においしそうなデザートを見つけて食べたいけど、食べて太りたくない
・友達との飲み会に参加したいけど、参加すると宿題が後回しになってしまう
など、経験された方もいるのではないでしょうか。

僕たちの仕事でいうと、お客様のメインターゲットを決めることもトレードオフにつながります。僕たちはお子さんをお持ちのファミリーのお母さんをメインターゲットにしているので、お子さんが喜ぶキッズ会員を始めたり、安心してくつろげるように全席禁煙にしています。それによって「ここってたばこ吸えんの?吸えたら最高なんじゃけどなぁ~」というお客様とも向き合う必要があります。ファミリーに選ばれるようなお店に近づけていけば近づけていくほど、それ以外のお客様から選ばれないお店になる可能性が生まれてくるんです。もちろん大前提としてどのお客様にも喜んでもらうように一生懸命お手伝いさせています。
実は僕も最近、トレードオフに気づいたことがありました。それは深夜にゲームをしていた時のことでした。ここまで終わらせたいな~、でもそこまでクリアしていたら次の日朝早くてしんどいし、最悪寝坊しそうだな~と思っていた時でした。今の僕はゲームをしたい欲と、次の日の自分がしんどくなることを天秤にかけ、結果としてゲームしたい自分を選んでいました。その結果、次の日の自分は朝ごはんを食べることができないまま出勤していました。その時ゲームをするという行為を得たかわりに、次の日の健康的な自分を捨てる。その工程はまさにトレードオフの概念そのものでした。

トレードオフは選ぶことから始まる。

「そうはいっても、できるなら何も捨てたくないし、損したくない…」そう思った人はいませんか?というか、ぶっちゃけほとんどの人がそうなんじゃないかなーと思っています。僕を含めて。ゲームをしたいけど次の日は朝ごはんを食べたいし、まかないで腹いっぱい食べたいけど食べすぎたら太るし…。そんなことを考えています。
そもそもトレードオフが生じるときは、どちらも得ておきたいし、どちらも捨てがたい場合がほとんどです。例えば手元にボーナスが入ってきて、前から欲しかったマットレスが買いたい。ただパチンコで当たればお金が増えるからよりよいマットレスが買えるけど、外れたらそもそもマットレスが買えない…なんで場合がそうです。どうなるかは行動してみないとわからないですが、どちらの可能性も考えられます。(当てられる確率がどれくらいあるかはさておき。笑) 重要なのはどの結果になってもそれは自分が選択した結果起きたトレードオフである、ということなんです。マットレスをそのまま買って、やっぱパチンコで増やせばよかったかな~と後悔することも、パチンコで外れて変なこと考えずにマットレス買えばよかったな、と後悔することも、自分が起こした選択によって生じたトレードオフなんです。

トレードオフがあるから人生は面白い。

こう書いていると、トレードオフって残酷だなと思うこともあります。なぜなら、自分が体験している出来事のほぼすべてのことは自分が起こしていること、と認識しなければいけないからです。僕も認めたくない現実から逃げたり、感情的になることは少なくありません。ですが、トレードオフによって自分が気づいたことの方が僕にとっては大きかったんです。学生のころにカードゲームやゲームに熱中していて、同年代と遊んだり新しい世界に触れる機会を逃していることを後悔している時期がありました。もっと早く就活していたらな、もっとたくさん本を読んでいたらな、そうしたら自分が望む未来があったんじゃないかな。そんなことを考えていました。ですが、あの時の自分にとってはそれが最善で、そして今の自分にとっても最善なんだな、とトレードオフを通じて気づくことができました。
あの時の自分の選択で失ったものはたしかにあるけれども、同時に得ていたものもある。そしてそれを選んだのは紛れもない自分自身でした。だからこそ人生は面白いなぁと思っています。何もかも得られるのではなく、一方を選んだら一方を捨てなければいけない。でも、その一方で、自分自身でどれを選ぶこともできるし、どれを捨てることもできる。そんなトレードオフが僕は大好きなんです。みなさんも、ほんとうにほしいものに向かって、思い切って何かを捨ててみてはどうでしょうか。

ではでは。

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この記事を書いた人
三富 椋太
Mitomi Ryota
ホール/調理
著者:みとみん