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「インスタ映えってそんな大事なん?そう思ってたけど…」

2月も半分が終わり段々と暖かくなってきました。日中は暖かいけど朝と夜は寒くて体調を崩しがちな季節になってきましたね。渋谷石油の三富です。

近年、SNSで迷惑行為をしている様子を動画に上げていて炎上する人が増えて話題になっていますね。一番大きいものだと、寿司チェーン店の醬油を舐めているのをSNSに上げて問題になっていました。

SNSに上がる方の多くは「有名になりたい、注目されたい」という気持ちからそのような動画をあげているのかなと思っていました。傍から見ていると「どうしてそんなことをするのか…?」と不思議に思うかもしれませんが、配信をしている身として少し分かるなぁと思うことがあったのでブログにしてみました。

楽しかったらそれでいい!そう思っていたのに…

元々、会社でゲーム配信をする前から個人的にゲーム配信をしていました。その時は「1人で黙々とゲームするのもいいけど誰かに見てもらいながらゲームするのもいいかもな」ぐらいの気持ちでした。配信を続けていると、同じジャンルで動画をあげている方のことが気になるようになりました。最初は参考にしたいなと思っていたり、面白いなーと思ってフォローしていたのですが段々と「自分はこんなに頑張っているのに数字が伸びない、この人はこんなに伸びてる」と比較するようになりました。

SNSは恐ろしいほどに目に見えて結果が出るツールです。面白ければ数万回再生されたり、拡散されることが多々あります。逆に言えばどれだけ手をかけても面白くなければ伸びません。そんな中で、最初は「よりゲームを楽しむための1つの楽しみ方として始めたゲーム配信」が、「数字を伸ばすための手段」にすり替わっていたんですね。目的と手段が入れ替わっていたんです。これは僕の推測なんですが、SNSで炎上するような動画をあげている方も、元々は「自分たちが気に入った瞬間を誰かと共有したい」という気持ちから始めたのではないかな、と思っています。そこから徐々に行為がエスカレートした結果が今に繋がるのではないでしょうか?

その人たちにとって、SNSがどんな場所なのか?世代によって変わるSNSの立ち位置

もう一つ、今回の騒動で感じたことがありました。問題を起こした当事者が言われていたことに「ここまで拡散されると思ってなかった、身内のノリで共有していた」がありました。

思い返してみると、自分が学生の時も今のような問題行動が全くなかったかと言われるとたくさんあった気がします。人に迷惑がかかる行為をして面白がっている人もたくさんいました。違いがあるのは、それが不特定多数の人が見える場所であったかどうかでした。

自分が学生の時に起きていた問題行為は主に学校で起きていました。次にお店とかになるかなと思います。ただ、今ほどSNSが発達していなかったので学校で起きた問題は当事者と先生、親で完結していました。お店の場合は先生の代わりに店員が対処し、悪質な場合は警察が対応すると言った形ですね。

それに対して今は、起きたことをSNSに上げたことで多くの人が見て拡散するようになり、炎上した後に問題を処理しているケースが多い気がします。当事者以外の介入がかなり多くなっているんですね。しかし、当事者としてはあくまでも「身内のノリ」でやっていることなので根本は変わらないような気がしました。彼ら彼女らにとってSNSは学校やその地域と同じぐらい身近なもので、いわば団地で子持ちのお母さんが世間話をするのと同じ感覚で写真や動画をあげているんだろうなぁ、とふと感じました。

むやみにSNSに上げない、それと同じぐらい大切なこと

SNSがより身近になった現代だからこそたくさんのことに気を付ける必要がありますね。個人情報など人が特定されるようなものは上げない、身内のノリでやったことをSNSに上げるのは避ける。それらがありますが、個人的にはそれらと同じぐらい大切かなと思ったことがあります。それは「自分が当事者でないことに対して必要以上に介入しない。叩かない」ということです。

色んな人の意見や主張がある中で「これはこうあるべき」「これは間違ってる」という主張がぶつかり合うと争いになります。また、自分の嫌いなものも他の人にとっては好きなものであることもあります。

僕の個人的な話になりますが、知り合いが髪を銀髪に染めていることがありました。髪も痛む上に正直綺麗な銀髪でもないように見えた(これは僕がアニメの見すぎでそう感じたかもしれません)ので、個人的には意味のないようなことに見えたのですが、本人は嬉しそうにしていたので「染めてみてどうだった?」と聞いてみました。

すると、どうやら手間的にも金銭的にもかなり手がかかるみたいで、しかも2週間後には元に戻さないといけないらしいです。それでも「この色よくないですか!?かわいい~」と喜んでいる姿を見て「おれは価値を感じないけどこの人にとっては大事なことなんだな」と思うようになりました。

今回の騒動の多くは人に迷惑が掛かっているケースが多くて中には寿司チェーン店にもういけない、怖いと言っている方もいるので許されない行為なのは間違いないです。しかし、身内内でちょっとふざけるのは誰しもしたことがあるのではないでしょうか。そのたびに叩くのではなくて「自分もこういうことしてたなぁ」「そういう考えもあるのか」と感じるのも1つの手かもしれません。

ではでは。

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この記事を書いた人
三富 椋太
Mitomi Ryota
ホール/調理
著者:みとみん