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そんな理由があったんだ!空を優雅に泳ぐ鯉のぼりの歴史

5月5日が近づくとたくさんの家で揚げられ空を優雅に泳ぐ鯉のぼり…実は江戸時代中期から続く歴史ある文化だったんです。

こんにちは!赤から和気インター店の三富です。本格的に春となり春一番が吹く時期となりました。過ごしやすい気温に心地よい風が吹く日だと気分が良くて散歩したくなります(*´ω`*)
さて、GW限定のイベントでガラポン抽選会を行うことになりました。今回の企画がきっかけで「そういえばなんで鯉のぼりを飾る文化があるんだろ?」とふと気になったので調べてみました。また、今回は和気町で鯉のぼりを作られている徳永こいのぼり様にインタビューしてきました!必見です。

元々はお祝いではなく身を清める日だった?端午の節句

今でこそ5月5日と言えば“こどもの日”という祝日として多くの方に知られていますが、年間行事の節句では端午の節句といいます。中国から伝わった文化で奇数が重なる日を「強い陰をなす日」として身を清めてお供えをする日だったそうです。(端午の節句(5/5)を含めて年間行事として5つあり、五節句と呼ばれています。)
江戸時代の日本に伝わってくる中で五節句がお祭りという意味に変わりました。ひな祭りも五節句の一つだそうです。ひな祭りが3月3日に“女の子のお祭り”であるのに対して5月5日は“男の子のお祭り”として楽しまれるようになりました。男の子の健やかな成長と健康を願い、兜を飾ったり鯉のぼりを揚げる文化が広まっていきました。思い返してみると自分が端午の節句を祝ってもらった時の記念品に鯉が描かれていました(*’▽’)

有名な伝説が元だった?なぜ、“鯉”なのか

5月が近づくと徐々に飾られる鯉のぼりですが、元々は中国の伝説が大きく関係しているそうです。中国に龍門という滝があり、その滝を鯉が登ると龍になるという登竜門伝説があります。日本に伝わる中で立身出世の象徴となりました。また、鯉は汚れた川でも生きれるほど生命力があり丈夫であることから子供に強くたくましく育ってほしいという願いも込められているそうです。どんな親御さんでも男の子には元気で逞しいお子さんに育ってほしいと思うものです。赤からで元気で明るい声を出しながら美味しそうにご飯を食べている男の子を見ると僕たちも元気をもらいます( `―´)ノ

徳永こいのぼり様に突撃インタビューしちゃいました!

今回コラボさせてもらう徳永こいのぼりの永宗様にインタビューさせてもらいました。

長男の誕生をお祝い描いた手書きの鯉のぼりが始まりだった?

三富(以下、三)「徳永こいのぼりは、1947年に創業されたとお伺いしたんですが、そもそもどんなきっかけで創業したのでしょうか?」

永宗様(以下、永)「実は、創業者が日本画家で、長男誕生のお祝いとして手書きの鯉のぼりを作ったのがきっかけだったんですよ。当時は戦後で悲しみに沈んでいた世の中で、復興の希望や、そして我が子が元気でたくましく育ちますように、との願いを鯉のぼりに託したんだと思います。大空を泳いでいる鯉のぼりを見た近所の方が“うちにもつくってくれんか”と言われて作り始めたのが始まりなんです。

老舗だからこそ、新しい事への挑戦が必要!?大切にしてきた想い

三「そうだったんですね!そこから今に発展していく中で芯が通ったものがあったからこそ今までお客さんに愛されてきたんじゃないかな?と思ったのですが、どんなことを大切にされてきたんですか?」

永「伝統行事である端午の節句(鯉のぼり)の魅力を広く伝える事や、新しいことを柔軟に取り入れ挑戦していくことを大切にしてきました。最近だとモダンなデザインの鯉のぼりを作ったり、VR技術を導入してご購入前にご自宅のお庭に実寸大の3D鯉のぼりをスマートフォンのカメラに表示させ、お庭に合った鯉のぼりのサイズをお選びいただけるサービスを開始しました。
鯉のぼりは、我が子の健やかな成長と立身出世を願い掲げるんですが、親の願いも変化してきております。今に合った言い回しや、伝える年齢によっても伝え方に工夫しております。近年ではSNS活用には力を入れております。」

永「お子さまのお祝い事という文化を伝え続けていくことを大切にしています。三富さんは鯉のぼりの由来や意味ってご存じでした?」

三「いえ、恥ずかしながら今回の企画を通して初めて知りました。」

永「そうなんですよね。鯉のぼりを見たことある方は多いんですけど由来や意味を知っている方って多くないんですよね。“元気でたくましく育ってほしい”“幸せになってほしい”そんな、お子さまへの愛情を注ぐ日として、鯉のぼりや五月人形が浸透していったんです。この日本独自の美しい文化を伝承者として、日本文化を盛上げ発展させることが自分たちのミッションだと思っています。ちょっと大げさかもしれませんが(笑)」

この仕事をしていてよかった!お祝い事に携わる仕事だからこそ感じた瞬間

三「たしかに文化ってなんとなく伝わっていたりで意味を知らないことの方が多い気がします。そんな、日本の伝統文化に関わる仕事をしていてよかったと思うことってどんなことがありますか?」

永「人の慶びに触れる仕事なので、お祝いのお手伝いができることに幸せを感じますね。お子さまの名前を入れた商品を作っている時も“どんな願いを込めて命名されたんだろうなぁ”と考えたりしています。出来上がった鯉のぼりをお客様に渡すときに笑顔で喜ばれるお客様の顔を見ると“やっててよかったなぁ”と改めて感じますね。」

「あと、伝統文化を現代に合った文化へ上書きし、新たな文化を創造できる仕事に関わらせてもらえていることにやりがいを感じております。」

自分だけの鯉のぼりが作れちゃった!?

そんな徳永鯉のぼり様とのコラボ企画で4/29から開催するガラポン抽選会ですが、一等になんとオリジナル鯉のぼり[永宗1] が作れる無料体験券をご用意しちゃいました!ここだけの話、塗っても、描いても、貼っても“なんでもアリ”です。(笑) お子さんがどんな絵を描くのか?どんな鯉のぼりに仕上がるのか?世界に一つの鯉のぼり。今回だけのオリジナル企画となっていますのでぜひ足を運んでみてください。

ではでは。

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この記事を書いた人
三富 椋太
Mitomi Ryota
ホール/調理
著者:みとみん