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反復して練習して、できるようになった。

一見、同じことの繰り返し。何度やっても似たような結果。それって意味あるの?
実は、反復して練習することに大きな意味があるんです。

こんにちは。
赤から和気インター店のみとみです。

もう年末となりました。
つい先日まで12月だった記憶があるのですが、みなさんにとって2019年はどんな年でしたでしょうか。僕にとっては
・お店のイベントの企画
・バスツアーの全体監督
など、一個人で仕事をする側から、より全体を見る側に立つことが多い一年でした。

さて、今回は「反復して(繰り返して)練習する」ことについてブログを書きました。
反復と聞くと、これを思い浮かべる人もすくなくないのではないでしょうか。

そう、反復横跳びです。反復とはその光景どおり、同じことを何回も繰り返し行うことを言います。

みなさんのなかにも、反復して練習した経験が何度かあるのではないでしょうか。
例えば、部活中に何度も同じ動きをしたり。
例えば、英単語の勉強で同じ単語を何回も書いたり。
例えば、仕事中に同じ作業を何回もしたり。

実は、僕は入社してキッチンで仕事をしていた時、物事の段取りがすごく悪かったんです。
お客様がたくさん来てくれているときは、ありがたいことにたくさんの料理が注文されます。当然ながらどんなにお客様が来ていて忙しくても料理は早く出さなければいけないのですが、僕はパニックになってしまうことが多く、そのたびに上司に叱られてきました。しかし今では、自分のポジションはもちろん、アルバイトさんに任せているポジションも管理しながらヘルプに入って指示を出せるほどに成長しています。そこには、何10回も同じ動きを反復して行ってきた経験がありました。

今回のブログが
・今やっている仕事が、自分の成長につながっているか実感できない人
・もっと成長したいと思っているけど、どう行動したらいいかわからない人
の役に立つことができたら嬉しいです。
では、まいりましょう!

日々の反復作業が、練習になり、実になっていた。

仕事の多くは、同じことの繰り返しであることが多いです。僕たちで言うと、
・仕込み
・掃除
・調理
・店の締め作業
などは、同じ手順で行われます。例えばお鍋を作るときに「さっきは出汁をおたま4回分入れたけど、味が濃そうだったから今回はおたま3回分にしてみよう」としたら…。「あれ、この前の味と違げーがん!」となりますよね。笑 同じ料理を同じ分量で同じ手順で進めていくことがキッチンでは求められます。
そんな中で、キッチンで最も反復して練習することは「調理」です。同じ料理を作ってはまた同じ料理を作る。それの繰り返しでした。お肉にたれをもみこんだり、トッピングの野菜盛りを盛り付けしたり、せせり丼を作るためにせせりを焼いたり。まさに反復する作業でした。何回も調理しているうちにそれが練習となり、いつしか「スピード」という形で実になっていました。
いつかは目の前の料理すら調理できず、「あれまだ?」と言われていたのが、今では自分のポジションを回すのは当たり前で、パートナーさんのポジションのフォローに入ることができるようになりました。何回もお肉の重さを計っているうちにいるうちに感覚がつかめてきて、一掴みで1人前を盛り付けできるようになっていたり。日々の仕事を反復して行うことが練習になっていたんです。

反復したからこそ、分かったこと。理解できる深みが変わった。

反復することで得られるもの。それはスピードだけではありませんでした。僕はここ最近映画にはまっていて、同じ映画を何回も見に行っていました。それを職場の人に話していて「あいつ、もしかして記憶障害を起こしていて見た映画の内容忘れてるんちゃう…?」と噂されているのは内緒です笑 内容は1回目に見ていて大方覚えているのですが、見るたびに感じ方が違うんです。
一回目は流れを全く知らない状態で見ているので、ただただ感動していました。2回目からは流れを知っているので、それぞれのシーンの伏線や心理描写を見ていました。「あのキャラが怒ったのってこんな背景があるんかなぁ」とか、そんなことを考えていました。そうして何回も見ているうちに、ストーリーの奥深いところが見えてきたんです。ヒロインがどの段階から主人公に恋をしていて、どこから「友達」から「恋人」に変わったのか。恋人として見ているからこそ、どんな思いがあってその行動をとったのか。そんなことが腑に落ちたのは、間違いなく何回も見ているからでした。同じ作品でも、何回も見たり、時期を置いて触れるからこそ気づくことがあります。

同じ作業でも、見ている景色が違う。反復して練習することが教えてくれたこと。

行っていることは同じことの繰り返しかもしれません。反復することをずっと続けることはあまりいい気分ではない人もいるかもしれません。実際僕も、成長を実感するまでかなりの時間がかかりました。「こんなことやってて意味があるのかな…」そんなことを思ったこともあります。ですが、同じことを変わらず反復して練習しているうちに、変わってくることがあります。それは自分の技術力の向上だったり、物語の理解が深まったり。不思議なもので、ある時突然自分の成長が実感できるものなんです。そして、そう実感できる日が来るのは、間違いなく今まで積み上げてきたものがあるからなんです。
できることを増やしているうちに、見ている景色が変わってきます。そうして見える景色が変わるとまたできることが増えてきます。そうしてまた、できることを繰り返す。その連続が、人生なのかもしれませんね。

ではでは。

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この記事を書いた人
三富 椋太
Mitomi Ryota
ホール/調理
著者:みとみん