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家庭によって違う?美味しいお米の炊き方

お米って美味しい。そんな当たり前が日本人の中にはあるかもですが、家庭によって味が違っているのはご存知でしたか?

どうも、赤から和気インター店の向井です。
今回のテーマは「美味しいお米の炊き方」

赤からではお鍋や焼肉に合う美味しいお米にこだわっているのですが、僕は元々ご飯が大好きなんです!

食べるときは一食で3合の時も!だけど太りたくはないんですよね。
そんな葛藤を抱きつつも、お米を愛する僕の想いをみなさんにも分かち合いたい。

ということで、今回のブログでは日本人のエネルギー源ともいうべき美味しいお米を味わうために、炊き方と豆知識について伝えていきます。

豆知識1:美味しい日本のお米。だけど、お米を食べる人は今どれぐらいいるの?

近年は共働きの家庭も増え、食事の準備や片づけの手間を少しでも減らし、楽をするために外食を選ぶという流れもあります。一人暮らしの方だとお米を食べるにしても、一気に炊いてしまって小分けに冷凍する人もいるのではないでしょうか?

他にもダイエットや肉体改造に向け炭水化物を減らしていき、お米の食べる量を今までより控えるようになったという人もここ数年は増えてきていると思います。身近な赤からスタッフの中にも筋トレが趣味の人や、年中「痩せたい、これはヤバい」と口ずさんで、まかないを少なめにする人もいます。

このように、主食でお米を食べる人が減ってきているとは言いますが、それでもまだまだ日本人の半数以上の人たちが1日に1食以上はお米を食べているそうです。

赤からでお食事をするお客様を見ていても、焼肉や、お鍋を食べる際にお米がないと食事が進まないという人が一定数はいると感じています。

そして時折、料理が美味しい!と言っていただく中でも、赤からのお米が美味しいと褒めていただけるときもあります。お肉と合う。お鍋と合う。美味しさの秘訣は炊く時にポイントがあるのです。

豆知識2:美味しいお米といっても品種は豊富。ところで、お米の美味しさとは?

お米が変われば味が変わる。これは当たり前の事ですね。

お米の品種によって美味しさが違うことは皆さんもなんとなく分かりますが、人それぞれ味の好みは違う中でお米の美味しさとはどう決まるのでしょうか?

それは、お米ができた後、米の良し悪しをお米のプロフェッショナルが吟味して決めていくのです。外観、香り、味、粘り、柔らかさなどの項目をみて相対的に特AやAなどのランクに分けられます。

実際に食べる人によって評価はまちまちですが、そんなお米を大きく2種類に分けると「もっちり系」と「あっさり系」に分けることができます。

「もっちり系」は、粘りが強くてあま味を感じることができるお米で、冷めても美味しくおにぎりなどに向いています。品種でいうと「ひとめぼれ」や「ゆめぴりか」などです。

一方で「あっさり系」は小粒なものが多く、あま味が抑えられて口あたりもさっぱりしています。焼肉やお鍋など、おかずと一緒に食べるのに向いています。こちらも品種でいうと「ササニシキ」、「キヌヒカリ」、「あきたこまち」などが当てはまります。

自分好みのお米を見つけるのに役立つ画像が下にありますのでぜひ参考にしてみてください。

豆知識3:使っているのは美味しいお米。でも炊き方で味が変わるってほんと?

さていよいよ今回の本題になってきましたね。
スーパーで同じお米を買ってきて、同じ炊飯器を使っても家によってお米の味が違う理由。

それは、準備で違いができているのです。

今からお伝えする方法をやっていただくと、家にいながら毎日のように旅館で食事をしているかのようなワンランク上の美味しいご飯を食べれるようになります。

お米を炊く工程を大きく分けると

  1. 計量する
  2. 研ぐ
  3. 浸水する

この3つの工程に分けることができます。

正しい「計量」方法

計量の際にお米用の計量カップだと1合で180 ml
キッチンスケールだと150 g になります。

計量カップの場合すりきりで量りますが、炊く量が増えると誤差が出てきやすくなります。

なので、味のむらを減らそうと思えばキッチンスケールがおすすめです。

ここが重要!「研ぎ方」

お米は繊細です。

水に触れた瞬間から浸水が始まります。

最初の1回目はお米を洗うというよりも、水を入れ替えるような感覚でサッと手で2、3回混ぜたら捨てます。水を入れ替えたら同様に手を立てかき混ぜるように水を切ります。

ここで大切なポイントがあります。
洗うときに力をこめすぎないことです。

お米は繊細です。

大事なことなのであえて2回目ですが書いておきます。
水の流れだけでお米同士がぶつかり汚れが落ちるようなイメージで洗ってください。手でゴリゴリ洗ってしまうとお米が割れやすくなり食感に差が出てきます。これを2、3回繰り返せば大丈夫です。

最近の精米技術は昔よりも進歩しているため、皆さんの手元に届く時には米粒に含まれるぬかなどの汚れもほとんどが取れています。そのため、昔ほど何回もお米を研いで濁った水が透明になるまで洗うという事はしなくてよくなったのです。

こだわりの「浸水」

炊飯器の窯の多くは、お米の割合によって水の量をどれだけ入れればいいかメモリがついていますね。もちろんこれに合わせることで一定のおいしさは保証されます。
ですが、ここでも少しこだわりが。

入れる水の量ではなく温度についてです。

米を洗いすぐに加熱をすると表面の水気を含んだ部分には早く火が通りますが水を吸い込んでいない内側の部分には火が通らず、芯ができてしまいます。そこで、米に水分を含ませる作業が重要になるのです。

季節や気温により水の温度も変わってきますので、浸水時間も調節が必要です。春夏なら30~60分、秋冬なら60~120分ほどの浸水時間が理想とされています。

ですが、時期によって水温を変えるのってひと手間ですよね。

なので冷蔵庫を使い1時間浸す。これをやってもらうのが通年使えるのでおすすめです。

「えっ!1時間も待てないって?」
そんな人の為に裏技もお伝えしておきます。

お米1合につき炊飯時に氷を1個入れると、つやのある仕上がりのご飯が炊けます。

炊飯器に水を入れるとき、はじめは少なめに入れ、氷を入れた状態で目盛に合わせましょう。

あとは蓋を閉めいつものように炊飯するだけでふっくらつやつやでもちもちした食感のご飯が出来上がりです。炊きあがった後は、素早くかき混ぜて水蒸気を飛ばし米粒全体に空気を当ててあげるようにしてください。

そうすることで、1粒1粒お米がしっかりと立ち存在感のある仕上がりになります。

エピローグ:美味しいお米は心まで満たす

そろそろ皆さんのお腹の音が聞こえてきそうです。

ここまでお米について考える事って意外となかったのではないのでしょうか?

一説によると、お米の「こ」は「こめる」、「め」は「恵み」という意味合いがあります。つまり「こめ」とは、「(神様からの)恵みが込められたもの」という意味になるのです。世の中にはパワースポットなるものがありますが、今回のような美味しいご飯を毎日のように食べる事が出来れば、あなた自身がパワースポットのような存在になれるのではないかと僕は思います。

ぜひ、美味しいご飯をみんなで食べることで作る人、食べる人皆の笑顔でその空間が満たされれば最高ですね。

これからも、美味しい食事はもちろん
飲食を通してお客様の困りごとを
解決したり、家族の絆を強める
お手伝いができればと思っています。

※出典
くりやHP
macaroni:お米の炊き方は、基本が大事!お米の計り方から道具別の調理法まで
毎日新聞

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この記事を書いた人
向井 雅之
Mukai Masayuki
ホール/調理
著者:ちゃんさむ