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それでも残った大切なもの。新しいことを始めた僕が気づいたこと。

子供のころは何でも興味を持っていたことが、大人になっていつのまにか同じことの繰り返しでつまらない…そんなことはありませんか?今回は、新しいことを始めることについて、ブログを書きました。

こんにちは。赤から和気インター店の三富です。
少し前まで過ごしやすかった季節から急に寒くなり、季節の変化に驚いている方も多いのではないでしょうか。
ぼくも、寒いと思ってヒートテックを着込んだら予想よりもあったかくて、秋なのに暑い…と悩んでいたりします。

前回は、自分が感じていた「劣等感」について書かせてもらいました。
詳しくはこちらをクリック!
↓↓↓
私ってだめなんじゃないかな…そう感じているあなたに

当初、僕はガソリンスタンドのスタッフとして働くのだと思っていました。それもそのはず、選考の際に「まずは一年間、車の点検やオイル交換をする、スタッフとして働いてもらう」と、企業パンフレットに書かれていたのですから。
ですが、入社一か月前にこう言われたんです。
「みとみ、赤から配属やから。よろしく。」

まじ???
そう思ったわけです。笑
混乱しました。料理を作ることも飲食のスタッフとして接客することも興味がなかったので。実際1年半働いてみて、飲食のスタッフとして働くのが自分に合っているかといわれると、正直合ってない方だと思っていますし、もし自分から飲食のスタッフを仕事として選ぶかと言われると、答えはNOだと考えています。(それでも1年半続いているので、矛盾しているかもしれませんが。)

ですが、ではこの1年半、赤からとして働いていることが無駄なのか?と言われると、そんなことはなく、むしろ貴重な経験をさせてもらっていると思っています。それは、意図せずして新しいことを始めるきっかけを作ることができて、それが自分をより豊かにさせてくれていると実感しているからです。

今回のブログが、
・何かを始めようと思っているけど、勇気が出ない人
・今の人生が退屈な人
の役に立つことができれば嬉しいです。
では、まいりましょう!

“知っている”と“実感している”は全く違う。
新しく始めた飲食の経験を通して思ったこと

学生時代に飲食でアルバイトをしたことがある友人から「飲食はきついよ」と話しは聞いていたので、「きついんだろうなぁ」と想像はしていました。しかし、実際に自分が体験してみると、「こんなにもきついんだ…」とびっくりしました。もちろんその反面で、知らなかったやりがいにも気づくこともできたので、良い面も悪い面も含めて知ることができてよかったと思っています。

なぜ、飲食のつらさややりがいに気づくことができたのか?シンプルに、体験したからです。
きっと自分から飲食の仕事を体験することはなかったでしょう。就活でも見ていなかったわけではありませんが、面接で落ちてから興味をなくしてしまいました。

現代では、情報があふれています。経験談やその業界の仕組みも、調べたらすぐに知ることができます。また、SNSで人に聞くこともできます。でも結局は、百聞は一見にしかず、というように、自分で体験し、自分で感じ取ることが大事なんだ、と僕は考えています。どんなに知っていても、新しいことを始めて実感してこそ、気づくことがある。そう思ったのは赤からのなかでも商品開発にたけている、僕の上司の向井さんとの会話でした。

誰しもが得意不得意、好き嫌いがある

向井さんは、新しい商品を考えてメニュー化することが好きなようで、「こんな料理どう!?」と、作っては僕たちにまかないとして食べさせてくれます。また、そのままメニュー化して、お客様に提供することも。最近では、焼肉としてはおいしくないけど、うまみが詰まっているお肉のすじを使った「牛すじ煮込み」がメニュー化し、お酒を飲む方や、焼肉をしないけどお肉を食べたい方にとても喜んでもらえています。

ある時、赤からの業務で思いつくものをリストに並べてみて、その中で自分が好きな業務を選ぶ、ということをやってみたのですが、向井さんは「メニュー企画」が好きだと言ってました。理由を聞くと、「商品ができることよりも、“どんな味にしたらお客様が喜んでもらえるかな?こんな味はどうかな?”と試行錯誤する過程がとても楽しい」と話していました。僕はそれを聞いてとても驚きました。僕の中でそれは単なる作業でしかなかったことが、他の人にとってそれは価値ある時間としてとらえられている。逆もまたしかりで、僕はお店の油汚れを取ることが好きなのですが、他のスタッフは自分も汚れるから、となかなかやりたがりません。(ちなみに僕は掃除そのものはそんなに好きではありません。笑) 新しいことを始めてみたからこそ、得意不得意や好き好みがわかるような気がしています。

新しいことを始めることは、何かをやめることでもある。

そして、もう一つ気づいたことがあります。新しいことを始めるということは、何かをやめるということでもあるということです。
僕は学生時代、一日の中で「睡眠」と「読書」と「スマホゲーム」に費やす時間が非常に多かったです。寝坊して、本を読むかゲームをして、また寝るといった生活を繰り返していたわけです。それが、赤からに就職して「仕事」が新しく入ってきました。するとどうなったか。「読書」と「スマホゲーム」に費やす時間が無くなったんです。

仕事というのは、その企業に属している以上、拘束される時間はどうしても存在しています。今まで自由に使えていた時間が使えなくなる。そうなったとき、人は今までしてきた何かをやめるんです。
そうして生活を続けているうちに、僕の中で新しく始めたことと、辞めることが循環していきました。アルバイトの子とカラオケに行ったことをきっかけにヒトカラに熱中し、家でごろごろする時間が減りました。上司の津田さんの影響で筋トレをはじめ、睡眠に使う時間が減りました。新しいことを始めていく一方で、「これは今はいいかな」と思うものが、自分の中で捨てられていったんです。

やめるものがある一方で、それでも残るものがある。
新しいことを始める中で気づいた大切なこと

僕は本来、新しいことを始めるよりも、自分がしてきたことを極める方でした。なので人から何かを誘われても、「おれはいいや」と断ることがほとんどでした。そうして自分の世界を広げることなく過ごしてきました。それが悪いことだとは思っていません。そのおかげで今も続いていることもあります。しかし、新しいことを始めることは、自分の世界を大きく広げる可能性を秘めています。もし、配属先が決まった時に「飲食なんて自分には合わない!」と否定していたら、飲食のすばらしさに出会うことも、アルバイトの子に誘われてカラオケにはまることもなかったでしょう。何度も新しいことを始めて体験することで、自分がどんなことが好きなのか、わかってきている気がします。そして逆説的に、いろんなことを触れてきたからこそ、やっぱりこれが好きなんだ、と改めて認識したものや、やっぱりこれは苦手だ、好きじゃないと分かったものもあります。最近だと、へたっぴのバドミントンを向井さんにずっと誘われて断ってきたのですが、この前体験してみたんです。そしたら、やっぱり下手でした笑 でも、楽しそうにバドミントンをする人たちを見ていて、かっこいいなぁ、とも思いました。自分が好きでないものを、他の人は楽しそうにしている。その光景が自分にとっては新鮮でした。

自分が知らないことを、新しいことを始めることで知る。すると、今までになかった人生の選択肢ができるんです。

まずは小さい一歩から。
新しいことを始めるときに必要な勇気

「そうはいっても、新しいことを始めるのって勇気がいるし…」
そう思う方も多いと思います。なので、最初は小さいことから始めるのがいいのではないでしょうか。例えば僕は、apple musicの聞き放題に加入しているのですが、今週のおすすめから聞いたことないアーティストの音楽を聴くようにしています。そこから気に入って聞き続けている音楽もあれば、「これはいいや」と思う音楽もあります。大事なのは、触れてみることではないでしょうか。

ではでは。

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この記事を書いた人
三富 椋太
Mitomi Ryota
ホール/調理
著者:みとみん