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【炭水化物減らすだけ?】炭水化物抜きダイエットの落とし穴

「ダイエットのためにご飯減らしてみたけど、体重大して変わらない」
「ちょっと食べたらすぐリバウンドする」
そんなお悩み、抱えていませんか?
前回記事では、体を変えていくための基礎知識をお伝えしました。
今回は、最近巷で有名な炭水化物抜きダイエットについて、お話していきます。

実は簡単じゃない!?炭水化物抜きダイエットの本性

こんにちは!赤から和気インター店の津田です。
「痩せたい」誰もが一度は願って、何かしらのダイエットを行ったことがあるかもしれません。
最近では炭水化物を抜くダイエットが流行ってますね。確かに、日本人の食生活は昔からかなり炭水化物を多めにとるようなメニュー構成になっていますので、ある程度意識的に減らしていくのは、健康にとっては多少なりとも効果があるかもしれません。

しかし、ダイエットとして取り入れ、効果を出したいとしたら、実はテレビなどのメディアで見るほど簡単ではなかったりします。
「じゃあどうすればいいんだい!?」っていうのを今回詳しく書いていきます。

▼そもそも×「炭水化物」、◎「糖質」

炭水化物と糖質って何が違うのでしょう?炭水化物については、前回記事でご紹介しました。
では、糖質って何者なんでしょう?
実は炭水化物は、人間が持つ酵素などで消化できる「糖質」と、消化することのできない「食物繊維」に分かれます。
「食物繊維って、あの野菜や果物とかに入っている、健康に良さそうなやつ?」
と、名前を聞くとピンときた方もいるかもしれません。その通りです。野菜や果物には食物繊維が含まれていて、つまり、大枠でいうと炭水化物が含まれていて、食物繊維とともに糖質も含まれています。

つまり、炭水化物抜きダイエットというのは、炭水化物の中でも糖質の部分をカットして、ダイエットしようという手法になります。

「じゃあ野菜や果物ばっかり食べてるのは正解なんだね!」
……とはならないのがこのダイエットの意外と難しい部分なんです。

◇糖質制限がダイエットに効果的な理由

ではどのように糖質制限がダイエットに有効なのでしょうか?それにはまず、糖質が及ぼす体への影響を見ていきましょう。

▼「インシュリン」がダイエットのカギ

糖質が体内で吸収されると、それが血管に流れ込み、血糖値が上がります。上がった血糖値を下げるために、インシュリンというホルモンが分必されます。このインシュリンが、めちゃくちゃ重要なんです。
インシュリンは別名「同化ホルモン」と呼ばれています。なぜかというと、タンパク質や脂質を体に「同化」=「吸収」を促す働きがあるからなんです。つまり、血糖値が上がり、インシュリンが出ているタイミングで、脂質を多く摂取すると、摂った脂質が体内に吸収されやすくなり、脂肪に変わっていく、というメカニズムなのです。主食(ご飯や麺類)+揚げ物が太りやすいといわれるのはこのためです。
一方で、タンパク質も筋肉への合成が促進されるので、筋トレ後はタンパク質+糖質の摂取が望ましいとされています。
つまり、血糖値が大幅に上下しないようにするように食事に気を遣うことが、本質的な食事改善方法になります。

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糖質制限がダイエットに有効な理由としては、このインシュリンの働きを極力なくして、脂質の貯蓄を避けることができるからなんです。血糖値の上下を緩やかにする方法として、一日何食も小分けにして食べるダイエット方法を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。これもインシュリンの分泌と関係性があります。

▼食べる回数も影響あり!?

血糖値が大幅に上がれば上がるほど、インシュリンの分泌も活発になります。血液中の糖の濃度(血糖)によって、インシュリンが、タンパク質の合成(平たく言うと筋肉増強)に働くか、脂肪の合成(平たく言うと体脂肪増加)に働くかが変わってくるんです。ちなみに、空腹時から、だんだん血糖値が上がっていって、まず筋肉増強、その後に体脂肪増加が来ます。
つまり、1回の食事で体脂肪増加する値まで血糖値が上がるほど糖質を摂らなければ、インシュリンが体脂肪増加に使われることは、理論上ありません。なので、小分けにして食べることがダイエットにつながるというわけです。

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ただし、毎食中に「今血糖値が○○だから~」と調べながら食べるわけにもいかないので、現実的な方法として、一日や一食に摂取する糖質の量を制限することが広まっているわけですね。

◇炭水化物抜きダイエットで食べていいもの、避けるもの

さて、では具体的にどのようなものを食べるのがよいのか、ざっと例を挙げていきます。

▼食べていいもの

肉全般、魚の切り身や塩焼き、卵やチーズ、納豆、枝豆、アーモンド、葉物野菜、キノコ類、アボカド、海藻類、塩、胡椒

▼避けたほうがいいもの

パン、ご飯、麺、イモ類、果物全般、加糖のヨーグルト、栗、きな粉、ソース、ケチャップ、フ〇グラなどのシリアル

パッと見、ダイエットに良さそうな果物やシリアルは、実は糖質が多く含まれていて、ダイエットには不向きなんです。
こんなに沢山覚えきれない方のために、覚えやすい呪文をご用意しました(最初からこっちを出せってわけなんですけどね 笑)

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肉魚と葉物野菜はOK、主食と根菜はダメ
ひとまずこれを覚えておけば、そのうち細かいところまで覚えられるようになるんじゃないかな?と思います。
ちなみに、コンビニなんかで既製品を買うときは、一日の糖質摂取量を60gに抑えられると、ダイエットとしてかなり効果が期待できます。

◇炭水化物抜きダイエットで大切なこと

今回の記事をまとめますと、

1、炭水化物抜きダイエットも、つまりは糖質制限ダイエット

2、インシュリンの働きをコントロールすることがダイエットのカギ

3、肉魚と葉物野菜はOK、主食と根菜はダメ

この3つですね。

実は今回の記事、体脂肪を「増やさない」ことについては書いてあるんですが、「減らす」ことについては書いていないんです。(; ・`ω・´)ナン…ダト!?

というわけで、次回は炭水化物抜きダイエット(もとい糖質制限ダイエット)の痩せるメカニズムについてご紹介していきます。
糖質制限ダイエット成功のためには“いっぱい食べること”!?

 

それでは次回の記事でまた会いましょう!

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この記事を書いた人
津田 竜一
Tsuda Ryuichi
ホール/調理
著者:たついち