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欲しいスーツが見つからない女性へ

こんにちは!代表の渋谷です。今回も、テーラー森田 智さんとのやりとりから改めて感じたことを書いてみました。まだ森田さんのことをあまりご存じない方は、過去のインタビュー記事を添付しますね。?テーラリングにはゴールがない。ビスポークテーラー「SHEETS」森田智が追求する、人と布との関係

今回は、前回スーツの仮縫い(選んだ生地で作成したスーツが僕の身体に沿っているか確認する)の時にbarbour(ワークジャケット)に合わせるベスト(イタリアではジレと言います)を作成しようと思い生地を探してくれるようにお願いしていたやり取りが始まりでした。


↑Barbourのワークジャケット

最善を尽くす:フルオーダーで生地探し

フルオーダー用のベスト作成時に生地を探す経験で感じたことです。
僕がイメージ写メを持参して生地のサンプル(以下:バンチ)から探そうとしたけどお店には見当たらなかったので探してもらうことにしました。

↑今回のイメージ写真

家に帰ってから『一体世の中にはどれくらいの生地があって、その中から探すって大変なんだろうなあ』と考えていました。その時思い返してみると、森田さんから提案あった生地も僕には無いセンスだったので提案通りの記事にしようと決めて連絡しました。途方もない生地の中から探さなくてもよくなったんです。
そして、後日、森田さんのお店に行ってみると!

なんと〜探しておいてくれたのです。僕が選べるように選択肢を用意しておいてくれました。選ぶことができるように選択肢を用意してくれることは嬉しいことだと再確認。服を作る時も、食事をする時も、ビジネスで新規事業をする時も似ていて決断するまでの間に色々と話し合ってイメージを未来に飛ばす体験が楽しい。ただ消費するのではなく楽しい体験という価値にお金を払っているんだと思いました。

みっちゃんの独り言

  • 分からないことがあることは、新しい経験、知識と出会う時なので知らないことは恥ずかしい事ではなくチャンス
  • 自分の仕事へのこだわりが自分を成長させお互いをハッピーにする
    (信じる者=儲)
  • お客さんの気持ちを知ることからビジネスは始まる

そもそも何のための商売なのか?

テーラーの森田さんと話していると気づくことがたくさんあります。
森田さんは、『マーケティング』という概念や戦略を意識していません。思わず、今まで無事に経営できていることが奇跡とさえ感じます(森田さんごめんなさい)。その理由がわかった気もしました。森田さんは『me』の視点で考えていません。考えるよりも『感性』を大切にしています。自分とお客さんの『心』を「大切にしています。そして、服を誂える(デザインから興してつくる)ことが好きなのだと思います。だからボタン一つの選択も深く考えてくれます。いちばん売れているから選ぶという基準では無いようです。

森田さんは、女性用のフルオーダー(ビスポーク)のスーツ、カジュアルなジャケット、コート、ワンピースまで相談して創ります。

森田さんは当たり前のように『女性、男性というよりも人に創っているので』とさらっと話してくれました。実は、僕も世の中のフルオーダー(ビスポーク)という習慣は男性文化なのかなと疑問を持っていました。少数かもだけどスーツをビシッと決めた女性がいてくれると面白い世の中になるんだろうなあと思っていました。世の中の男性も50代になっても気を抜かずに『男』であり続けると思います。

『そもそも何のための商売なのか?』
これは、僕が自問する時によく使う言葉です。経営者の勉強会に参加すると『方法論』に飛びつく経営者が多くいます。「〇〇したら売れた」「〇〇な話し方したら響いた」というような事例発表をよく聞きます。

実際にセミナー主催者に聞いた話です。参加者を多く集めるためのキャッチコピーで効果を発揮するのは『成功する3つの方法』だそうです。手っ取り早くできそうでしょ?僕は、違和感を感じています。弊社の中にも手っ取り早く結果を出そうとして僕に叱られる仲間はいます。彼達が必ず質問してくる言い回し「じゃあどうすれば良いんですか?」?これな?

みっちゃんの独り言

好きであることは伝わる

『好き』は最高!そんな風に感じた体験でした。
それは、森田さんが密かにリクエストした生地を見つけてくれていて、作成する方法を選ぶ時でした。僕は、仕事で使うし冬用に作成するので納期も短くてデザインもシングルにしてオーソドックスで良いのでパターンオーダーにしようと思っていました。ところが、テーラーの森田さんはフルオーダー(ビスポーク)を勧めてきます。理由は、「どんなデザインでも実現できるしこだわれる」と言います。納期がかかるからパターンオーダーでいいよと伝えるとフルオーダーの良さを話してきます。そこまで勧めるならと思いフルオーダーでお願いすることにしました。するとテーラーの森田さんは一言『嬉しい〜。私、この生地縫いたかったんです!!!』
僕は、可笑しくもあり嬉しかった。僕が好きなものを好きでいてくれる。商売上での言葉というのではなく、一人のテーラーとしての好奇心と挑戦する姿勢が言葉を聞いて、僕は感じ取ることができて洋服好きとして嬉しかった。そして、納期の問題は「コロナで正月は東京に居るのでベスト縫ってます」とプロでした。森田さん!正月くらいはゆっくりしてね(^ ^)

みっちゃんの独り言

  • 好きは伝わる
  • 楽しんいでる人の周りに人は集まる
  • 理論よりハートが伝わる

どうだったでしょうか?
最近、思うんよね。コロナで世の中が大きく変わってしまい、売り上げ減ったり職をなくしたりする人もいる。同時に、そうでない人、会社もある。僕は、ホテルが好きでホテル滞在の経験から学ぶことが多いです。インバウンドに頼りきりで日本人を蔑ろにしたり、人をモノとして接するところはコロナになると閑古鳥が鳴く状態です。これは、ホテルに限ったことでは無いように思います。お客さんと繋がりを楽しんでいたり、大切にしているところは業種関係なくファンがいます。応援したくなります。

先日、タクシーに乗った時の会話です。運転手さんが「パークハイアットは別物ですね。ベルマンもしっかりしているし対応が違います。私は、花屋を昼間経営していますがパークのレストランのテーブルに飾ってある花も素晴らしいですよ。こだわっています。あそこは別格ですよ」それを聞いて素敵なホテルで利用したいなあと思いました。お客様に丁重にできるのは当たり前で、出入りするタクシー運転手さんにまで丁寧にできるということは『方法論』だけでは無いように思います。ハート、心遣いが一人一人に染み渡っているんだろうなと思います。パークハイアットは開業して25年以上経過しています。エントランス、ラウンジもピカピカです。スタッフがホテルを愛しているんだと思います。僕も、そんな人になれるように自分に問いかけ続けます。

と。。。話は逸れたけど?
この次のブログは、テーラー森田智さんのインタビュー中心にしますね。女性の方で、今の服に納得いかなかったり、ストレス無い服が欲しかったり、ビジネスでの服が欲しい方はぜひメール送ってみてはいかがでしょうか。

フルオーダーできるテラー森田智さんのHPはこちら↓
SHEETS Official Web Site (sheets-studio.com)

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この記事を書いた人
渋谷 光弘
Shibuya Mitsuhiro
代表取締役
著者:みっちゃん

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