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無駄が豊かさを運ぶ 効率が悪いことのススメ

こんにちは!代表の渋谷です。顔はイカツイと言われますが、映画の寅さんに似ていると言われます。情に厚く涙脆いです。占い師にみてもらうと「騙されやすい」と言われますが仲間に恵まれて生きています。アメリカでホールドアップされても運で乗り切りました。不器用なので狭く深くという傾向があり、英国靴は20年の付き合いになるそんな感じです。

最近、よく聞く言葉といえば「コロナウイルス」が多いと感じる方が圧倒的かもですね。そして、コロナウイルスの影響で生活自体が変わってしまいました。行動の自粛、制限が大きくなる中での経済活動。行き過ぎた個人主義の弊害。分断と調和。改めて無意識でいたことに意識を当てるタイミンだとかみしめています。今回は「無駄」「効率が悪いこと」に焦点を当てたいと思います。いつもブログでは、仕事に関することや趣味に関することなど、私が日常の体験から気づいたこと感じたことなどをお伝えしています。

ふと気づくと物事を判断するときに「無駄を排除する」「効率の追求」が多い気がします。
確かに、安心する何らかの基準を持つことは仕事の上でも必要なことは間違いありません。私のサラリーマン時代には上司から「さらなる効率」「乾いた雑巾をさらに絞る」「無駄な部分」が共通言語という徹底した効率を追求する組織に所属していました。

そして退職して数年後にサラリーマン時代の役員とパーティーで一緒になったときにショッキングなことを聞くことになりました。それは、次回にお話しします。
そんな風に経済合理性が最優先の中で生活してきましたが、私自身の私生活はと言われると無駄な部分を残しています(爆笑)

最近の無駄な経験をお話ししようと思います。

最近の無駄

実は最近した買い物です。今までで「後から後悔した」ことが1度くらいはある方もいるんではないかと思います。私は、その時その日にビビっときたら「一期一会」カモと惚れたら買うというルールを作っています。そして、帽子を買いました。イタリア製「ボルサリーノ」です。ブルーハーツの歌にも出てくるイカした帽子です。
買って気づいたことは、帽子をかぶるチャンスが無いことでした。理由は【帽子が繊細】だから取り扱いに注意する必要があるらしく、例えばこんな具合です。

ボルサリーノと付き合う時の注意点

  • 帽子のかぶる手順がある
  • 帽子の持ち方(触ってはいけない部分がある)
  • 脱いだ後の置き方がある
  • 乗り物の移動時の注意点
  • ホテル・店でのクロークに預ける時の注意点
  • ブラッシングの方向がある
  • 保管する時は専用の箱に入れて帽子の向きがある

こんなの無理やんけ〜
飛行機の中、新幹線の中、レストランで、などなどイメージすればするほど「かぶるチャンス無いやんけ」と後悔はしたものの支払いは魔法のカードで済ましてありました。買ってから2ヶ月経ちますが1度も被っていません。そもそも私は取扱説明を読むことが苦痛なくらい行動派なので(爆笑)今の私は、ボルサリーノ君には不釣り合いなのです。
私にとっては効率的では無いのです。無駄な気遣いと無駄な行動を選ぶ必要があるからです。

そして、今、この買い物を自分の可能性を広げる経験だったと思えるには?
シンプルでした。私がボルサリーノ君に見合う人にバージョンアップすればいいのです?

きっと分別のつく大人の紳士になっているハズです。

もうここまで来ると後戻りできません「70‘クソ喰らえ!ただ前進あるのみ」とかつてのジョーストラマー(伝説のパンクロックバンド CLUSHのボーカル)の言葉の通り進むだけ!

実は、そんな出番を待っていたジャケットがありました。誂えて5年はクローゼットに眠っていましたが、お直しして大活躍しています。誂えた当時からは想像できないコーディネイトをしています。これも無駄と思われたジャケットに自分がついていけるようになったんだと思います。

無駄だと思える決断を豊かにすることもできるのでは無いでしょうか。私の場合、服でいえば一つだけの大切なルールがあります。サラリーマン時代から服購入代金を毎月コツコツと相当金額を投資してきたので「購入するスタイル」を決めています。クローゼットの中は統一された服が待っています。自分の大切な価値基準を決めることを大切にしています。
自分に軸さえあれば、今は無駄だと思えることも未来には統合されてくるんだろうと思います。そして、自分の生活の中でも、仕事の中においても「無駄」「効率的でないこと」を意図的に残してあげることは豊かな未来に繋がると思います。

最近、飲食部門のリーダーに話したことがあります。それはこんな内容でした。
「確かに効率は大切で、無駄を探して改善することは利益を生む上で大切よ。一つ気をつけて欲しいことは、全てに効率を当てはめるとつまらないビジネスになるから。意図的に効率的ないことを残すことは結果的に効率に結びつくから」

コロナと共存していく未来が待っているとしたら、今までの慣れ親しんだ世界ではなく、今の常識から判断すると「無駄」「効率的ではない」世界に飛び込むことになるかもと思っています。損得でなく、WIN-WINでもなくて。

大切な「軸」「価値基準」を持ちながらも、心を聴きながら進むこれからの世界かもです。

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この記事を書いた人
渋谷 光弘
Shibuya Mitsuhiro
代表取締役
著者:みっちゃん

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