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世界で活躍する日本人:福田洋平さん ~成功者の仕事の流儀 その2~

こんにちは!代表の渋谷です。スーツ・靴・ジーンズ・お酒・葉巻が大好物。このブログでは、経営の関することや趣味に関することなど、私が日常の体験から気づいたこと感じたことなどを書いています。

今回は日本が誇る靴職人:福田洋平さんにお話を聞くことができました。
インタビュー内容がとても深かったため、前回と今回の2部構成でお伝えしています。

前回の内容はこちらから!

“成功者の5つの仕事の流儀”とは

福田さんへのインタビューを通じて見えてきた“成功者の仕事の流儀”を5つのポイントにまとめてお話ししていきます。今回は4つ目と5つ目です。

成功者の仕事の流儀④“本当に良質で適切な価格と働く環境を整えること”

私   :「何がお客様から支持されるために大切なのでしょうか?」

福田さん:「こだわりを持ち自分だから出来ることをすること」

靴の歴史から見ていくと、100年前の英国には非常に多くの職人がいたそうです。戦争がはじまり軍隊に靴を大量に供給する必要があり“安くて早い”大量生産が始まります。その結果として職人は職を失いブランドも淘汰されていったそうです。機械で創る靴の幕開けです。

そして、現在のトレンドとして売れるから色々と手を広げていって結果として淘汰される傾向にあるようです。福田さんは、規模によって戦略を持ち使い分ける前提なら良いけどむやみやたらに手を広げることは危険だと教えてくれました。“儲かるから商品を増やす”ことは最終的には印象に残らない結果を招き消滅につながる可能性が高くなると教えてくれました。

例えば、こだわりの豚骨ラーメン1本の店があったとします。メニューを増やすときにトッピングではなく“味噌ラーメン”“塩ラーメン”“冷やし中華”あげくに“パスタ”“ハンバーグ”まで展開したら何でも屋さんになってしまいます。最初からのファンは寂しいかもですね。靴の世界では、今でも残っている靴のブランドはイメージが浮かぶブランドだけが残っている。例えばトリッカーズ=カントリーシューズといったように拘って本当に良い物を適切な価格で創り続けることでイメージが出来て支持され残るということにつながると話してくれました。

<より自然に溶け込む履き心地を実現するため足の当たり具合を確認します>

成功者の仕事の流儀⑤“仕事に満足する時は靴創りを引退するとき”

私   :「どの様な基準があれば仕事に満足しますか?」

福田さん:「うーん、、、日本人的考え方かもしれませんが常に良くする。100%満足できないし満足したら引退しちゃえばいいのかなと思う」

靴を創っていても、常に次は○○しようとアイディアが沸いてくる。満足するということはこれ以上良くならないともとれるし、満足できないということは可能性も伸びしろもあるということ。作品としては満足いかないけど気持ちとしては自分達が今出来ることを一生懸命できたことあとはお客様に喜んで貰うことが自分達の満足とか喜びにつながることが一番大事だと教えてくれました。

ここはビジネスマン、特に新入社員の方に伝えたいなあと思いました。

仕事をしている中で自信がないと凹む人もいるかもしれません。私も自信が持てないと言う新入社員に話を聞いてみると“結果が出ていないと全てダメ”なかには“私はダメなんです”と存在自体を“ダメ”という自分でレッテルを貼る人もいます。そんな風な考え方の習慣を持っているならば、考え方を書き換えることも(プログラミングし直す)一つの考え方だと思うんです。福田さんのように分割して考える習慣にすれば楽だし可能性を拡げることができるんです。福田さんの場合は、①作品における評価基準と②自分達のプロセスという2つの基準を持ってると思われます。
何よりも、満足できないのは可能性があるからという視点を持つことは挑戦するエネルギーを与えてくれますよね!

例えば、仕事で商談が上手く行かなかったとしても最初から最後まで“うまく行かなかった”なわけではないはずなので。同じテーブルに着いて話を聞いて貰えるチャンスを頂けた訳ですから途中のプロセスまでは上手くいっているとも解釈してもいいと思います。プロセスを細分化して見てみる・検証すると結果につながらなかった分岐点・課題が見えてきますので取り組む内容も明確化できますよ。そもそも、自分の価値に影響はないはずです。あなたの価値は仕事のパフォーマンスでは測り切れませんから。ただし、仕事における評価は別にされるという当たり前はビジネスマンなので受け入れればいいだけです。思うような結果が出なかったときは、視点・考え方の選択肢を増やして再挑戦すればいいだけだと思います。

福田さんからのメッセージ

~最後にこれからビスポークシューズを創る人へ~

スーツを創るテーラーもビスポークシューズを創る職人も365日24時間いつも頭の中にどうすればもっと良くなるか?ずっと考えています。ディティールに拘ることも大切だとおもいますが信頼して相談してみてください。きっとバランスのとれた自然に溶け込んだ靴ができます。

福田さんはインタビューの中で『自然に溶け込む靴』と表現されました。その意図を聞いてみると履いていることを忘れて、本来したいことに集中できる靴。そんな風に教えてくれました。

福田さんへのインタビューを終えて

靴を創る仕事が好きで使命を持っている。だから、先人から受け継いだコトを次の世代に受け継げる環境を整備することに取り組むのだろうなと思いました。そして、売れれば良いという姿勢でなく一貫した大切なコトは変えずに守る姿勢。お客様の生活の中に溶け込む自然な靴を創ることを大切にしていて、生活の中で集中して楽しむことが出来るように脚にストレスなく履いていることを忘れる靴を提供すること。企業の事業承継を考えている代表者に似たものを感じ取ました。

そして、自分を評価するときも
①技術的には満足せずに改善点を探して探求するプロとしての姿勢
②自分たちが出来ることを全力で精一杯できたことが嬉しいと思える姿勢
どちらか一方だけでなくて、両面あることの大切さに改めて気づけました。

足にぴったりフィットして、履いていることを忘れるから歩くのも軽やか。そして、もちろんカッコいい!話していると学べて気づくことが多い謙虚で余裕ある福田さん。
一生に一度の靴を創るなら福田さんにお願いしたいと改めて思いました。

?福田さんのHPです?
https://yoheifukuda.tumblr.com

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この記事を書いた人
渋谷 光弘
Shibuya Mitsuhiro
代表取締役
著者:みっちゃん

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