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オール電化とガス併用どちらがお得か?②

新しく家を建てようと考えていて、悩んでいます。オール電化とガス併用はどちらが得なの?このようなご相談を頂いたので、正直なお話をさせて頂きます。

こんにちは渋谷石油のプロパンガス部門の渋谷です。
プロパンガスを通し
“より快適、安全な暮らしを”のお手伝い
今日もここに向けて全力で仕事をしたいと思います。

先日、お客様からこのような相談を頂ました。
具体的にお聞きすると
・オール電化とガス併用ランニングコストはどちらが得?
・オール電化とガス併用の設置費用はどちらが得?
・オール電化とガス併用はどちらが安全?
・オール電化とガス併用のメリットデメリットは?
・実際にオール電化とガス併用にお住まいの方にお話をお聞きしました
・オール電化とガス併用はどちらが得か?の答え
前回の続きで、今回は赤文字の上記この3点について詳しく説明していきます。
どんな内容だったかな?って思う方は、前回の記事を読み返してみて下さい。

オール電化とガス併用のメリットデメリットは?

オール電化のメリット

  • 光熱費を一括管理できる
    ガスを使用しないため、ガス料金がかからない。光熱費が分かりやすい。
  • 家の中で火を使わないので安全性が高い
    火を使わないので、火による火災がおきにくい。
  • 使い方によっては光熱費を安く出来る
    日中家に誰も居ないご家庭であれば、夜間のお得な電力でお湯を沸かせるのでお得。
  • 災害時の復旧が早く、復旧しなくてもお湯が使える
    熊本地震のさい電気は復旧まで6日でしたが、都市ガスは14日かかったそうです。エコキュートはタンクに溜まっているお湯が使えるので、タンクに溜まっている分はお湯が出ます。

オール電化のデメリット

  • 設置費用が高い
    上記にも書いてある通り、オール電化はガス併用より2倍~5倍設置費用がかかります。
  • タンクのお湯を使い切るとお湯を使えなくなる
    オール電化は夜間のお得な電力でお湯を沸してタンクに溜めてあるお湯を使うので、タンクのお湯を使い切ると一定時間お湯が使えません。
  • 停電すると全て使えなくなる
    もちろん全てが電気で動いていますので停電になると全てが止まります。停電対策に、カセットコンロと灯油ストーブ(電池式)を常備することをお勧めします。
  • IHクッキングヒーターは調理器具を選ぶ
    IHクッキングヒーターは専用の器具しか使えません、例えば土鍋やガラス・ステンレスなど電気を通さない素材で作られているもの、中華鍋のように底が平らでないものは使えません。
  • 貯湯タンクのお湯は飲用に適さない
    エコキュートの取扱説明書には「飲用に適さない」と記載されています。
  • 設置にスペースが必要
    エコキュートはヒートポンプユニットとお湯を溜めておくタンクを設置する為、縦横共に2mほどのスペースが必要です。
  • エコキュートによる低周波音被害
    エコキュートの低周波音は、ヒートポンプユニットがお湯を作るときにファンが回転して低周波音を発生させています。外気温が低い冬場になると稼働時の回転数があがり、より大きな音を出す傾向にあります。このため、冬には、ヒートポンプユニットから発生する低周波音による騒音被害はより発生しやすくなります。

ガス併用のメリット

  • 設置費用が安い
    オール電化に比べると半分以下で購入できる。最近ではガス給湯器をレンタルしている会社も有るので更にお得かも?
  • 必要なときに必要なだけお湯が使える
    お湯切れの心配が無く、毎朝シャワーを使用したり大人数のご家庭にはお勧めです。
  • プロパンガスは災害時の復旧が早い
    プロパンガスは家に直接配管とボンベが着いているため、破損や家屋の倒壊が無ければ2分で復旧します。
  • ガスファンヒーターやガス衣類乾燥機などのガス器具が使える
    ガスファンヒーターや浴室暖房・脱衣所暖房などはガスが一番暖まります。衣類乾燥もガスが一番速く乾燥しふっくら仕上がります。
  • ライフラインを電気とガスに分けられる為、災害時のリスクが減る。

ガス併用のデメリット

  • 火を使うので火傷などの心配がある
    いくらセンサーが付いても直接火を使うのである程度のリスクはあります。
  • 光熱費が高くなる可能性がある
    今や電気もガスも自由競争の時代です。安いガス会社もあれば高いガス会社もあります。必ず3社は見積りを取って下さい。
  • 都市ガスは災害時の復旧に時間がかかる
    地震などで地下の配管に損傷がある場合は、そこから先の家はガスが仕えなくなるため電気、プロパンガスに比べて復旧まではかなりの時間を要します。

 

実際にオール電化とガス併用にお住まいの方にお話をお聞きしました

オール電化で良かった

  • 50代男性 オール電化にして光熱費が一本化して家計が見やすくなったし快適です。
  • 30代女性 オール電化のお家を建ててまだ半年ですが快適ですよ。太陽光も着けているので光熱費も安くなりました。
  • 50代女性 流行りだしオール電化にリホームしました。光熱費は断然安くなって助かっています。ただ設置費に250万円かかっていて・・・元が取れるかしら?

オール電化からガス併用

  • 40代男性 新築でオール電化にしたんだけど、毎月の電気代が3万円以上かかるし多い月は5万円だよ。設置費も高かったしこれでは元が取れない。
  • 30代男性 停電のとき何も出来なくて本当に苦労しました。あんな思いはしたくないのでオール電化からガス併用に変更しました。
  • 30代女性 父がペースメーカーを着けたとき、お医者様にHIクッキングヒーターは止めて下さい。と言われたのでガス併用にしました。

ガス併用で良かった

  • 60代女性 料理が大好きだから火が使えないなんて考えられない。
  • 40代女性 ガス衣類乾燥機を使って、天日干しよりふっくらしているし、洗濯物を干さなくていいから楽で毎日使っています。
  • 50代女性 お風呂をリホームしたときに、浴室暖房は電気、脱衣所暖房はガスにしてみたけど、暖まる時間は断然ガスのほうが早いです。

ガス併用からオール電化

  • 80代女性 息子に一人暮らしだとIHクッキングヒーターの方が安心だからと言われて。
  • 50代女性 母の認知症が進んできたのでオール電化にしました。

オール電化とガス併用はどちらが得か?の答え

損得で言うと、住んでいる地域や家族構成やライフスタイルによってオール電化の方が得をする場合もありますし、ガス併用の方が得をする場合もあります。
ここからは私見ですがランニングコストで比べてみても、それは今現在の価格であって、これから先もずっと電気とガスの価格差が続くと過程した場合です。更に言うと、シミュレーションをした人がどちらをお勧めしたいかで結果はいくらでも変わります。
例えば、オール電化にしてもガス併用にしても10年以内若しくは10年以降のメンテナンス費用はシミュレーションに入っているか確認してみて下さい。入っていない場合が殆どでは?
もし新築でオール電化にしたが、10年後ガス併用に変えたい場合はどんなデメリットがあるか?その逆もですが、営業の人は説明してくれるでしょうか?因みに新築からオール電化にした場合、後からガス併用に換えるのは無理ではありませんが、ガス配管が全て露出になりますので見た目は良くないかもですね。
更に、オール電化の場合10年15年後に買い替えると、また50万円~100万円の設置費用がかかります、はたして本当にオール電化がお得なのかは疑問ですね。
では、何を信じて決めればいいのか?私的には、しっかりとメリットも説明してくれて、デメリットも説明してくれる営業の人が信用できると思います。
でも最後は損得ではなく、自分のライフスタイルだとどちらが合っているかで決めるのが一番良いと思います。電気代もガス代も上がったり下がったりしていくので、どちらが得かは20年後ぐらいに分かると思います。
因みに、私はガス併用の家に住んでいます。エネファーム(ガスで電気を発電するタイプ)・太陽光発電・ガスコンロ・ガス給湯器・床暖房・浴室脱衣所暖房で全てプロパンガスですが、光熱費は一年を通して計算してみると今のところは0円です。

ご相談して頂いたお客様に上記の内容をご説明すると
『オール電化もガス併用もそれぞれメリットデメリットがあるんですね』
『知らないことばかりでした、帰って妻としっかり相談して決めます』

喜んで頂けて嬉しいです。
こんなふうに少しでもお客様の力になれる事が有ればいいなと思っています。
暮らしの中で不便に思ったり、これってどうにかならないかな?
って思ったらいつでもお気軽にご連絡下さい。

 

 

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この記事を書いた人
渋谷 昌史
Shibuya Masafumi
ガス部門
著者:まさふみ