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業界だけが知っている中古車オ-クションの裏話

新年を迎えて初売りに行かれたり、家族でゆっくりされた方も多いと思います。
年始には新しい物を購入される方も
いらっしゃるのではないでしょうか?

「中古車の市場」

こんにちは!
熊山サービスステーションの荒島です。
「安心で快適なクルマ生活を送る」お手伝い
今日もここにむけて
全力で仕事をしたいと思います。
車も古くなってきたり、調子が悪くなってきたりしてすると買い替えを考えたりする方も
多いのではないかと思います。
我が家も数年前に新車にしようか?
程度のいい中古車にしようか?と考えた事があります。
今回は中古車の仕入れについてご案内させて頂きます。

中古車を買う時ってネットで検索して実際にお店に足を運んだり、
ドライブ中に気になる車を発見して立ち寄ったり、お付き合いのある車屋さんに
お願いしたりするのではないかと思います。

中古車店が店頭に並べる車の仕入れルートはふたつあるんです。

  1.  自社で「買取り」や「下取り」した仕入れ。
  2. 「オートオークション」での仕入れ。

オートオークションは中古車の競り市場になります。
このオークションは古物商をもった専門店のみが参加できるオークションです。
業者だけしか利用できないので一般の人はまず仕組みを知らない人がほとんどです。
オートオークションとはどういうオークションなのかをご案内します。

全国各地でほぼ毎日開催されておりオークション会場数は全国で140を超えています。
会場の規模にもよりますが大きな会場では1回(1日)開催で 2万台を超える車が
セリに掛けられるんです。

「一物一価」

オートオークションに出品される中古車には出品票(査定票)がつけられています。
各オークション会場の検査員が一台一台、査定をした結果が記入されているものです。
中古車は同じ年式、走行距離が似ていても全く同じコンディションのものはありません。
ですから、検査員も入念に査定を行っています。

会員になっていると出品されている車の情報を検索してどこの会場に、どの車種が
出品されているのかを事前に知ることができるんです。
出品される車は会場に直接並べられているので仕入ようと思う車を直接チェックする事もできます。
いざ競りが始まると直接会場に行っている場合にはPOSボタンというものを押して
競りに参加をします。
会場が遠くにある場合はインターネットでの入札も可能なのでオークションに参加できます。
一台の車に掛る競りの時間は非常に短く、わずか20秒~30秒です。

出品票には出品店などの情報はなく、落札者の情報は公開されません。
ですからどこの業者が出品したのか?落札したのか?は知ることができません。
オークションは業者しか参加できないのでプロ同士のオークションであり、基本的にはノークレームノーリターンです。
もし、会場から搬出した直後にトラブルが起きても保証はされていません。
そのためにも入札者の事前チェックが非常に重要です。
過去には岡山の会場で落札した車を乗って帰っていた業者が高速道路で
車両火災を引き起こしたこともあるそうです。

「業界の裏話」

実はオートオークションにはオークション回しと呼ばれるものがあります。
「回し屋」とか「オークション屋」とも言われてます。
これはオークションで落札した車を別のオークションに出品することです。
同じ車でも会場によっては需要が異なっているので、
需要が低い会場で安く仕入れて需要が高い会場で高く売ると
利益を得ることができるんです。
オークションに出品されている車を下見する業者はなかなかいないので
会場の動きを見ているとオークション回しされている車がわかってきます。
ちょっとした裏話になりましたが、適正な価格での提供を心掛けているので
オークション回しされている車への入札は避けています。

「オークション評価点」

中古車を買う時に気になるのが「オークション評価点」です。
これはオートオークションで出品される際に客観的に(オークション会場検査員)
査定された結果を点数化してものです。
最近はお客様の方から、「この車って評価何点?」って言われる事もあります。

R(1)~7点、S点で評価されるんです。

7点~S点(未走行車)
これはいわゆる新古車と呼ばれるもので走行距離が数キロの車。

5~6点
これもまさに極上車です。新車と遜色が無いレベルと考えてよいです。
ちなみに6点は走行3万キロ未満・5点は走行6万キロ未満の車両が対象となります。

4.5点
中古車市場としてはかなりの優良車と考えて問題ないです。
基本的にはそのまま店頭にならべられるレベルの車です。ちなみに基準では10万キロ未満が対象となりますが、市場では5万キロ未満の車がほとんどを占めています。

4点
これは年式相応な車両と言うレベルです。
車両によっては内外装ともに傷や凹みがある場合もあります。

3.5点以下
3.5点レベルになると外装の傷が目立ち、内装もクリーニングされていないものも多く見られます。
また、3点以下は10万キロを超える過走行車、目立つ凹みがそのままというものです。

なので、購入するのであれば最低でも4点以上の車両をお勧めします!!

「内装」

内装はA~Eランクで評価されます。
できればBランク以上の車両を狙うとよいでしょう。Cランク以下は
目立つ汚れ、臭いがあったりするので避けたほうが無難でしょう。

査定には基準があるとはいえ、やはり人間がすることですので多少のバラつきがあります。
特に4点か4.5点、または3.5か4かなどはギリギリのラインの車両も多いです。

次回は、どんな所をチェックしているか?をお伝えします。

日々のちょっとした「?」のお力にならせてください。

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この記事を書いた人
荒島 成利
Arashima Narutoshi
マネージャー
著者:荒ちゃん