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スーツのマナー

代表の渋谷です。
誰からネクタイの結び方を教えてもらいましたか?
女性であればメイクの仕方とかかな?

僕は、中学高校と学ランでした。ネクタイの結び方は成人式前に父親に教えてもらった記憶があります。一度では覚えられず、成人式会場で中学の1歳上の先輩に結んでもらいました。その時は、先輩が10歳先輩に思えたのを覚えています。
『スーツのマナー』を教えてもらったのは、サラリーマン時代に通ったスーツ屋さんでした。そして、オーダーで作るようになってからはディトーズの水落さんに歴史背景まで含めて随分と教えていただきました。(?ディトーズhttp://dittos.jp

4月に息子が大学入学します。早いもので、もう息子が『スーツのマナー』を学ぶタイミングが来ました。そんな時期なので、前回、前々回に引き続き、森田智さんへ『スーツのマナー』と『女性のオーダーメイド』についてインタビューしたときのことをブログにしました。こんな視点もあるって位で見てやってください♪( ´θ`)

スーツを着るときのマナー
~英国でのテーラー修行を通じてのインタビュー~

シャツだけで外に出ないこと。

『英国人の中にはそうでない人もいるかもしれませんが、シャツ(Yシャツの事です。以下はシャツと表記させてね)単体で外やお客様の前に出る方をサビルロウではみたことがないですね。元々シャツは下着でもあったという歴史が理由だと思います。

外に出る時は、ウエストコート(ベスト(アメリカ)、ジレ(イタリア)の事です。以下はウエストコートと表記します。)を着るか、ウエストコートない場合はジャケット(コート)を着るかのどちらかがですね。

時代の流れを受け入れつつも本来どういったものであったかという歴史が知られていて、それが自然とマナーなどに繋がっているところはスーツ発祥の地と言われている土地の長い歴史があってこそだなと感じました。

それに、ウエストコーストはあると便利なんですよね。

日本という土地の気候を考えるとジャケットが暑く感じることもあると思いますし、現代では屋内と屋外の温度差が激しいことも多いのですが、ウエストコートがあればシャツ一枚にならなくても快適に体温を調節することができます。』

気づいたこと

  • マナーがある
  • シャツは下着
  • ウエストコートは便利(僕が好きw)

シャツの腕まくり?

『師匠(テーラー時代)は作業するときは腕まくりしてましたね。どうかな。。。?商談中とかでなければ、私の経験からは絶対ダメという認識はないですね。

個人的には、限られたシーン以外では衣服のマナーは絶対に守らなければいけないものではなく、人や生活・文化に沿って変化することは自然なものだと考えています。』

スーツは仕事着だけでは無い?

『普段のお出かけから、チーフや小物を変えればパーティーなどでも着ることのできる発色のいいオレンジ色のツイードだったり、クルージング用の白いリネンスーツなどもあります。

シャツも明るい薄みどりや淡い紫のシャツがありますね。

タイやチーフ、ピンを気軽に取り入れて色々な遊び方(配色・柄の選択)をしているところを見るとこちらまで楽しい気持ちになります。

英国は様々な人種の方が多く住んでいるので髪の色や肌の色など一人一人持つものは違いますが、それぞれの遊び心を持って着ていたのが印象的でした。』

気づいたこと

  • スーツは仕事着だけでは無い
  • スーツを色で遊ぶ
  • 好みをさりげなく取り入れる

女性のオーダーメイド

『ビジネススーツだけではなく、ツイードジャケット、ワンピースetc何でもできます。

スーツもカッチリしたビジネス寄りか、もしくは丸い華やかな印象のものか、という選択もあります。

女性服の歴史でスーツの登場というのは男性服に比べて割と近代に起こったものなのでビジネスシーンでも決まったルールというものがあまりなく、デザインの自由度が高いところが特徴といえます。

衣服に限らず過去からの影響は様々な形で受けるものですが、私がスーツを始めた時に歴史は認識しつつも女性がスーツを作る事に何の疑問も持たなかったように、身体的特徴を除いて性別に限定される選択は「考えもしなかった」と言われるほど薄れて自然になくなるのではないかと思っています。

これまでの歴史からスーツや仕立て屋というと男性の印象が強いため、気にはなってもなんとなく躊躇しているという方もいらっしゃると思いますが、ビスポークスーツは性別関係なくとても面白い世界なので是非気軽に来ていただけると嬉しいです。』

気づいたこと

  • まずは相談からでいい
  • 服の選択肢は広い

質を大切に長く付き合う

『自分も含めて、どれくらい今の服の質感に満足しているのかなと思う時はあります。

正直に言うと市場に並ぶウールのコートは年を追うごとに軽くなっているような印象があります。

薄く、軽くても暖かい素材の開発も進んでいるのでそういったものが全て良くないということではないのですが、平均的な価格だけどもこの素材と仕立てから予想できる耐久年月を考えるとこれは妥当なのか?と疑問を持つことが増えました。

特にコートに関しては先何年も寒さから身を守ってくれるアイテムなので、品質や耐久性をみながら生地の厚みや質感、色、形を選べるビスポークをお勧めします。』

気づいたこと

  • 欲しいを形にできる
  • 長く付き合える相棒としての服
  • 妥協せずにこだわる

(※ 写真 Bespoke Tailor Dittos)

男性の場合は、書店で服装に関する書籍は多くみられます。それからみても気にする人もいるんだろうし『今更聞けない』みたいなこともあるのかなとも思います。西洋から来たものなので本来はルールがあって意味があるんだと思います。知っていて損はない。日本に入ってきてから独自な進化を遂げた部分もあるんだろうなと。シャツの胸ポケとかね。

スーツのマナーとして、僕が入門編として息子に伝えるとしたら、伝えることは3つだけです。

  1. ズボンの折り目(クリースライン)をアイロンでつけること
  2. 靴を前後磨くこと
  3. ネクタイを上まで閉める

仕事で着る場合は、相手に対する礼儀だと思っているので。プライベートでは、僕もノータイですw

フルオーダーできるテラー森田智さんのHPはこちら↓
SHEETS Official Web Site (sheets-studio.com)

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この記事を書いた人
渋谷 光弘
Shibuya Mitsuhiro
代表取締役
著者:みっちゃん

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