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無駄が豊かさを運ぶ 効率が悪いことのススメ

こんにちは!代表の渋谷です。顔はイカツイと言われますが、映画の寅さんに似ていると言われます。情に厚く涙脆いです。占い師にみてもらうと「騙されやすい」と言われますが仲間に恵まれて生きています。アメリカでホールドアップされても運で乗り切りました。不器用なので狭く深くという傾向があり、英国靴は20年の付き合いになるそんな感じです。

今年のゴールデンウィーク(GWは映画業界の造語らしい)は全国民がSTAYHOMEで過ごすことになるかもですね。コロナウイルスを自分勝手な現代人に地球が「生きることを問いただす」ために与えたと言う人も居るようです。ホンマかどうかは別にして、後から振り返って見ると転機になる出来事だったと判断するようにも思えます。今まで経済合理性を最優先に考えて来た社会の仕組みをリセットするのは大きな痛みを伴うことは予測がつくし、同時に見たくないのも本音ではあります。今回も「無駄」「効率が悪いこと」に焦点を当てたいと思います。いつもブログでは、仕事に関することや趣味に関することなど、私が日常の体験から気づいたこと感じたことなどをお伝えしています。

前回は、ボルサリーノ(帽子)を一目惚れして買ってしまったコト。そして、自分が「軸」「価値基準」を持つこと、言い換えると「自分のスタイルを持つ」コトで、最初は無駄と思ったコトも5年後には価値をもたらすコトができるかも知れないコトをお伝えしました。

スタイルを持つためには、次の3点について考えていく必要があります。

  • 大切なコトを決める
  • しないコトを決める
  • 表現して伝える

大切なコトを決める

自分の優先順位を決めるコト。自分の守るコトを決めると同時に順番を明確にするコトから始まるみたいなコトです。例えば、スーツならばどの様な事を決めるでしょうか?

  1. 自分を客観視する:スーツを着たとき相手にどの様に印象を持ってもらうか
  2. 場面の特定   :スーツを着る場面は座ることが多いのか運動量など
  3. 期間の特定   :3シーズンor夏用かなど生地の厚みを決める

しないコトを決める

しないコトを決めることは、大切なコトを決めること以上に大切かも知れません。これを決めないと、何でも受け入れるようになり収集が付かなくなります。例えば、私の場合スーツで例えるとどの様な事を決めるでしょうか?

  1. 範囲を決める :英国スタイル以外は創らない
  2. 独自性を深める:雑誌を参考にしない
  3. 狭く深く探究 :スリーピース以外は創らない

表現して伝える

結果に一番影響するとも言えるパートです。よく言われますが、「日本で1番美味しいラーメン屋も誰も知らなければ存在しないも同じ」と言われます。相手の認知してくれて初めて自分の存在が決まります。またまたスーツで例えるならば、何を表現するでしょうか?

  1. 抽象的表現:どの様なイメージかを伝えます(他者がどの様に感じるか)
  2. 具体的場面:利用目的を伝えます
  3. ストーリー:近況を伝えます

スーツ選びでも応用できる様に、まずはリスクない服で自分のスタイルを築き上げる練習するのも一つです。

では逆の効率追求の体験をお話しします。まずは、最近よく使われる生産性とも関係深い【効率】の意味は

【①機械作業などをする際に、その仕事量とそれを行うのに要したエネルギー量との比。②(費やした労力に対する)仕事のはかどりぐあい。仕事の能率。】-三省堂

ついでに【能率】一定の期間でこなせる仕事の絶対量を表しています。【効率】は仕事の成果とそれに要する様々なコストとの相対的比較を表す傾向がある様です。コスパということですね。

効率追求の結果

効率を追求することは必要なことは間違いないと思います。効率は相対的なものだと思うんです。「割りに合わない」「損をする」と考えるのは「交換の法則」と言うそうです。つまり常に「自分の労力」と「得られる結果」を天秤に掛けているそうです。相手も喜ぶ「成功に導く判断基準」を持てるには、個人差はあるものの、ある程度の量が必要にも思えます。サービス業などのお客様相手の仕事の場合、全ての面で効率を追求するとどの様なことが起こるか?

  • 裏表印刷のみのエピソードのないハガキ
  • 音声ガイダンスのテレコール
  • 他者が書いた原稿を棒読みするプレゼン

お客さんの心に響かない、印象に残らない体験を提供することになっています。全てに効率を追求した結果、売り上げあがらず非効率になってしまう矛盾を生むことになっています。そもそも、自分がお客さんだったら?と視点を移動させれば気づきそうなものですが今、今でも私はこの様な体験をしています。

明確な基準を持ち合わせている場合も「もっともっと」「利益は大きければ大きいほどいい」などコロナ前の価値基準の多くは当てはまっていたのではないでしょうか。例えば、企業が投資効率を追求し続けると投資基準が上がりすぎて投資できなくなります。もちろん働くスタッフの関係性も【交換の法則】が働くのでギスギスしてしまいがちだし、それぞれが助け合うコトを前提としていないので孤立を生みます。(参考図書:世界は贈与でできている/近内悠太)

効率追求の結果

サラリーマン時代の元役員からのショックな話。効率と利益の最大化の結果として残ったものは何だったのか?久しぶりの元役員との再会での会話です。

私  「〇〇さん、ご無沙汰しております。改めて質問したいコトがあるのですが」
元役員「もちろんだよ。どうぞ」
私  「当時、効率を追求し続けていましたよね。ただ効率を追求続けると結局、最後は何もなくなると思うのですが」
元役員「渋谷くん、君は今更何を言っとるの?わかるだろう?うちの会社どうなった?まさか、自分の会社でやってないだろうな?絶対ダメだよw」

これは結構ショックでしたw
意図として無駄と思えるコト、効率的でないと思えるコトを残す領域を作る。特に人間関係は交換の法則を当てはめると壊れる傾向にあるように思います。人は完璧ではないので「おたがいさま」「助けて欲しいと表現する」コトが孤立を減らしてアイディアを生むこともあります。これからの社会ではどうでしょうか。何が自分にとって大切で何を守り、初めての環境の中で何ができるのでしょうか。混乱は続いても相手は人であり地球に住んでいるコトを考えるとシンプルなのかもしれんなぁ。

自分のことは、知っているようで知らないのかも。見方を変えたら自分の中に宝の山が埋蔵されとるかもしれんと思えます。

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この記事を書いた人
渋谷 光弘
Shibuya Mitsuhiro
代表取締役
著者:みっちゃん

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