オール電化とガス併用はどちらがお得か?①
新しく家を建てようと考えていて、悩んでいます。オール電化とガス併用はどちらが得なの?このようなご相談を頂いたので、正直なお話をさせて頂きます。
こんにちは渋谷石油のプロパンガス部門の渋谷です。
プロパンガスを通し
“より快適、安全な暮らしを”のお手伝い
今日もここに向けて全力で仕事をしたいと思います。
先日、お客様からこのような相談を頂ました
具体的にお聞きすると
・オール電化とガス併用ランニングコストはどちらが得?
・オール電化とガス併用の設置費用はどちらが得?
・オール電化とガス併用はどちらが安全?
・オール電化とガス併用のメリットデメリットは?
・実際にオール電化とガス併用にお住まいの方にお話をお聞きしました
・オール電化とガス併用はどちらが得か?の答え
今回は、文章がかなり長くなってしまうので、赤文字の上記この3点について詳しく説明していきます。
オール電化とガス併用のランニングコストはどちらが得?
オール電化とガス併用のランニングコストはどちらがお得なのか、結論から言うと、ライフスタイルや住んでいる地域や契約する会社によって異なります。
オール電化の場合、料金プランにもよりますが、多くの方は夜間の電気料金をお得にして昼間の電気料金は割高になるプランを選ばれていると思います。
つまり、小さなお子様やご年配の方が居るご家庭は、昼間の割高な電気を使うのでガス併用より割高になってしまう場合が多くあります。
最近では昼間の電気料金を割安にして、夜間の電気料金を割高にするなど色々なプランが増えてきました。住んでいる地域や電力会社で電気料金は大きく変わってきますので、ご自分の住んでいる地域の電力会社がどのようなプランがあるのか調べてみて、ライフスタイルに合ったプランを選択すれば大きなデメリットにはならないと思います。
またオール電化だとエコキュートを使用している方が多いと思いますが、ヒートポンプ(約15万円)と言う部品が5年~15年で交換目安です。
では、ガス併用の場合はどうでしょう。
実は、ガスには都市ガスとプロパンガスの2種類があります。
都市ガスとプロパンガスの違いは?一番の違いは成分です、都市ガスはメタンガスを主成分とする天然ガス、プロパンガスは、プロパンガスの名前の由来となっているプロパンやブタンガスを主成分とする液化石油ガスで、更に都市ガスの火力(熱量/ カロリー)は1m3 あたり10,750Kcalですが、プロパンガスは1m3あたり24,000Kcalとなり、プロパンガスは都市ガスに比べて2.23倍の火力があります。
コスト面ですが、都市ガスは住んでいる地域によって料金は異なります。プロパンガスは会社によって料金が異なりますので、契約する前に何社かお見積りを取ることをお勧めします。
オール電化とガス併用の設置費用はどちらが得?
本体価格 | 設置工事費 | 合計 | |
エコキュート | 30万~50万円 | 10万~20万円 | 40万~70万円 |
IHクッキングヒーター | 5万~20万円 | 5万~10万円 | 10万~30万円 |
オール電化 | 50万~100万円 | ||
ガス給湯器 | 4万~20万円 | 2万~7万円 | 6万~27万円 |
ガスコンロ | 2万~15万円 | 1万~2万円 | 3万~17万 |
ガス併用 | 9万~44万円 |
設置費用だけで見ると、オール電化よりガス併用のほうが半分以下に抑えられます。オール電化の場合、IHクッキングヒーター対応の鍋やフライパンが無い場合は、全て買い換えなければならないので費用は更に掛かります。
オール電化もガス併用もどちらの機器も平均寿命は10年~15年と言われています。
オール電化とガス併用はどちらが安全?
安全性はIHクッキングヒーターだと思われがちですが、実はそうでもないのです。
2008年以降に製造されているSiセンサー付きのガスコンロですと、温度を感知して、ガスコンロの消し忘れやてんぷら油火災などを防止し安全性は格段に上がっています。
実際の事故発生件数や事故発生率は、
ガスコンロSiセンサー付き | IHクッキングヒーター | |
対象期間 | 平成20年4月~平成22年10月 | 平成16年4月~平成22年10月 |
事故件数(*1) | 6件 | 32件 |
販売台数(*2) | 10,080,000台 | 5,410,000台 |
事故発生率(ppm) | 0.6件 | 5.91件 |
調査対象期間はガスコンロSiセンサー付き2.58年、IHクッキングヒーター6.58年と違いはありますが、販売台数はガスコンロの方が多いので、計算するとガスコンロSiセンサー付き0.6件IHクッキングヒーター5.91件となります。
意外かもしれませんが、事故発生率を見るとガスコンロSiセンサー付はIHクッキングヒーターの約1/10です。
つまり、ガスコンロSiセンサー付の方が10倍も安全なのです。
IHクッキングヒーターにすれば、絶対に火災が起きないのかと言うとそうでもありません。全国でもIHクッキングヒーターによる火災は毎年一定数発生しているので過信することなく、調理中は離れないで下さい。
(*1)
・平成16年4月~平成20年3月分は、平成21年7月31日、(独)製品評価技術基盤機構、公表の【IHコンロ(電磁調理器)及びガスコンロによる事故の防止について(注意喚起)】を引用
・平成21年4月~平成22年10月分は、消費者庁・経済産業省、公表の【製品事故ガイド、製品事故検索】と製品評価技術基盤機構の「最新事故情報」を引用
(*2)
・(社)日本ガス石油機器工業会、(社)日本電気工業会の販売実績統計を引用
ガスの方が、事故件数が少ないのは意外ではなかったですか?来週は、
・オール電化とガス併用のメリットデメリットは?
・実際にオール電化とガス併用にお住まいの方にお話をお聞きしました
・オール電化とガス併用はどちらが得か?の答え
の3点を、次回詳しく説明させて頂きます。
暮らしの中で不便に思ったり、これってどうにかならないかな?
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