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エンジンオイルによって燃費が変わる?整備士が伝える正しいオイルの選び方

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エンジンオイルによってどのくらい違いがあるのだろう?
車にあったエンジンオイルはどれだろう?

エンジンオイルを交換する必要があるというのは知っていても、エンジンオイルによってどんな影響が車にあるかって良くわかりませんよね。
もしかしたら、車に合わないエンジンオイルを使っていて、燃費が悪くなっているかもしれません。

今回は、正しいエンジンオイルの選び方についてとあるお客様の事例をもとにお伝えします!

こんにちは、渋谷石油ポートヒル御津店の武内嘉春です。
僕は車が本当に好きで、16年整備士として車を修理しています。
累計で14400台以上の車検をやってきました。

車を通じて、お客様の相談ごと、困りごとの解決のお手伝い。
今日もここにむけて全力で仕事をしたいと思います。

お客様の会話で、
『エンジンオイルの硬さって、何が違うの?』
『どれでもいいわけではないけど、どれがいいのか分からない。』

その車に合ったエンジンオイルを使うことで、車の本来の性能を最大限発揮できます。
つまり、オイルの種類によって燃費が変わるんですよ!
なぜそんな影響があるかというと『粘度』の違いというのがあって、その車に合ったエンジンオイルは、基本的にはメーカーが推奨する粘度を選ぶのがいいですよ。

エンジンオイルの『粘度』ってなに?

エンジンオイル選びのポイントの一つに『粘度』があります。
『粘度』とは、エンジンオイルの硬さのことを示します。

  • 粘度の数字が高いエンジンオイル=硬いオイル
  • 粘度の数字が低いエンジンオイル=柔らかいオイル

硬いエンジンオイルほど抵抗が大きいです。(ネバネバしている感じ)
軟らかいエンジンオイルほど動きがスムーズです。(サラサラしている感じ)

下記の図が、エンジンオイルの『粘度』を表す表記です。

この数値が表しているものが『粘度』なのです。

左側の『W』が付いている数字の方が『低温粘度』を表し、右側の数値が『高温粘度』を表します。
なぜ、低温と高温があるのか?
それは、温度によって『粘度』が変わるからです。
例えば、バターをイメージして頂くと、バターは常温で『固形』でも、温めると『液体』に変わります。
もちろんエンジンオイルは常温で固形になる事はないです。

エンジンオイルの役割は、エンジンがどんな状況でもスムーズに動けて金属同士の保護ができる事が重要です。

なので、必要以上に硬い場合はスムーズに動かないし(燃費が悪くなる)、軟らかすぎると金属の保護になりません(金属同士の保護ができない)、
なので、いい感じの『粘度』を保つことが、良いエンジンオイルということになります。

省燃費オイル推奨車ってどんな粘度で、どれぐらい走ってるの?

省燃費オイル推奨車は、軟らかいエンジンオイルを使用することを前提にエンジン各部や部品が設計されています。

省燃費オイルとは、基本的に粘度の低いオイルのことを言います。
そして、最近ではハイブリット車を始め燃費のいい車が増えてきて、『0w-20』『0w-16』などの超低粘度エンジンオイルがハイブリッド車を中心に使われるようになりました。

このように、燃費がいい車が年々増加しているということは、エンジンオイル自体も年々進化しています。つまり車に合った種類のエンジンオイルを選ぶことが燃費向上に繋がると考えても良さそうです。

エンジンオイルの『粘度』燃費の関係

車の燃費を上げたいからといって、粘度の低いエンジンオイルを入れればいいというものではないです。粘度が低いということはサラサラというイメージで、エンジンオイルがサラサラすぎると、オイルの重要な役割である潤滑機能をはたすことができずにエンジンにダメージを与える可能性があります。

逆に、年数が経った車の場合は粘度を上げる方を選択するのは有りかと思います。
なぜかというと、車は使用していると必ずエンジン内部の部品は摩耗していきます。つまり、新品の時より必ず部品同士の隙間は広がっている部分ができるという事になります。隙間が広がっているのに粘度を下げたオイルを入れると、オイルが減る現象を引き起こしエンジンの寿命を短くする可能性もあります。

『自分の車に合った粘度のエンジンオイルを、自分で選ぶことで燃費よく安心快適に車を楽しみましょう』

ちなみに、オイル交換時にお車の状態によってはオイルの『粘度』を変更したほうがいい場合もあります。

僕達はオイル交換する時は、汚れ度合い(現物の色や量)など、お車の状態も確認してお客様と一緒に最適な粘度のエンジンオイルを選ぶようにしています。

以上が、オイルの硬さ『粘度』についての解説です。

これからも、お客様1人1人との会話から少しでもお役に立っていければと思います。
エンジンオイル交換のご相談はもちろん、車のご相談やご質問はお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人
武内 嘉春
Takeuchi Yoshiharu
マネージャー
著者:たち