世界で活躍する日本人:福田洋平さん ~成功者の仕事の流儀 その1~
こんにちは!代表の渋谷です。スーツ・靴・ジーンズ・お酒・葉巻が大好物。このブログでは、経営の関することや趣味に関することなど、私が日常の体験から気づいたこと感じたことなどをお伝えしています。
今回は日本が誇る靴職人:福田洋平さんにお話を聞くことができました。
インタビュー内容がとても深かったため、今回と次回の2部構成でお伝えしていきます。
世界で活躍する日本人の“成功者の仕事の流儀”とは
私は経営者としても一個人としても、常に良い人や良い物との出会いを大切にしているのですが、その中でも“一流”“世界トップレベル”と呼ばれている人たちと話す中で気づきを得ることが出来ます。そして、どの様な視点で物事を受け取り解釈しているかということに興味がわきます。
今回は、日本に居ながら世界の靴愛好家から支持を集める福田洋平さんにお話を伺うことが出来ました。
顧客の80%は英国、フランス、香港、アメリカなど海外からの方。そして、納期は24ヶ月です。もちろん、ビスポーク(フルオーダー)なので仮縫いが必要なので海外からだと来日する必要があるでしょう。そこまでしてでも欲しいと思わせる魅力は“靴が履きやすく美しい”だけなのでしょうか?今回のインタビューを通じて成功者だから持つ視点を聞くことができました。
それにしても福田さんの靴を見ていると美しく艶を感じます。
靴を見ながら酒が飲めそうです♪
福田洋平さんのご紹介
まずは、福田洋平さんのプロフィールを簡単にまとめました。
福田洋平さんは19歳で渡英、靴商業訓練学校で幅広く伝統的な靴創りを学び、帰国後2008年に自身のブランド「Yohei Fukuda」を立ち上げました。在学中からジョンロブパリ、エドワードグリーン、チャーチ、ジョージコックスと靴好きが聞くと“ぴくっと反応する”トップブランドで修業を重ねていたそうです。
“成功者の5つの仕事の流儀”とは
さて、いよいよ本題です。福田さんのインタビューを通じて見えてきた“成功者の仕事の流儀”を5つのポイントにまとめてお話ししていきます。
成功者の仕事の流儀①
“週末を目指して働くよりも、毎日の中に楽しさを見出す”
私 :「福田さんにとって仕事とはどのような存在でしょうか?」
福田さん :「靴を納品する時に喜んでもらえると嬉しい。仕事は生き甲斐ですね」
今までのインタビューで毎回話題になることがあります。
それは、“働くことはそんなに避けたいコトなのか?”ということです。
「上司や会社の役割としては、それぞれの人に“大変なこともあるけど、仕事をいかに楽しいかに気付いてもらう”ことが大切。週末を目指して我慢して仕事する生き方よりも、毎日の仕事の中に楽しさを見出す生き方の方が良いと思います。そして、お客様が喜んでくれることが嬉しいし仕事は生き甲斐。だから私も喜ぶことができるんです」
と、福田さんは教えてくれました。
私もまったく同感でビビっときました!中には仕事の楽しさなんか簡単に見つかるか!と思われる方もいらっしゃるかもです。そうだと思います。実は、私もサラリーマン時代は心から楽しかったかと言われればそうでもありませんでした。毎日が仕事で毎日が日曜日だと思えるようになったのはここ6年くらいかもしれません。
最近大切にしていることは、仕事する中で上司・経営者がどの様な意図を持って関わるかが一緒に仕事する仲間に大きく影響するということです。
成功者の仕事の流儀②
“過去・現在・未来をつなぎ環境を整える”
福田さん :「靴職人の使命は3つあると思うんです」
環境を創ってあげることが大切。自分たちが創りやすい環境であったり、海外からのお客様が買いやすくなったり知ってもらうことが大切になる。
今まで引き継いできた伝統だとか技術を次の世代につなげていくこと。
伝統技術をベースに新しいことにチャレンジすること。
この話から、世界で活躍する仕事の流儀として、自分が媒体として先人と未来を繋げてゆくという、長い時間の流れの視点を持つことが大切だと感じました。現在の靴にかかわる職人とお客様が靴を楽しめる環境を整える全体を見つつ、未来の視点も持つこと。本当に靴を愛していることが伝わってきました。
成功者の仕事の流儀③
“価格以上の価値を届ける”
私 :「わざわざ海外からもお客様がくるのはなぜですか?」
福田さん:「きちんとした作業工程を踏み、質の高い靴を提供することが、価格以上の価値を感じていただけるから」
海外の有名な英国ビスポークの靴で70万だとしても、製作時間は仮縫いなどの作業工程を抜いているから70時間~80時間でできてしまうそうです。一方で、福田さんの場合は120時間。これは、作業工程を省かずに履いた時にピッタリと足に添うようにフィッティング用の靴を作成して検証するプロセスも入っているからです。※添付写真参照
フィッティング用の靴の役割は、顧客の足型に合った試作してある靴を履いて各部位の添い具合を確認するとナイフで解体されるのです。つまり、2度靴を創ることになります。土踏まず部分もピッタリと吸い付くような履き心地なので履いているという感覚を忘れてしまいます。
そして、価格は高くはありません。むしろ安いのではないかと思います。この価格と靴の質を知ると、海外からの顧客が80%ということにも納得です。海外でビスポークシューズを創っているお客様には「クオリティが高くて安い」と言われるそうです。
確かに製作時間と丁寧な作業工程を経て創られることから判断すれば安いと思います。
福田さんは日本でのビスポークシューズ業界の抱える問題について話してくれました。
それは、若い職人の育成環境。よほどのビスポークシューズに対する情熱がない限り、修業中は生活することが困難とのこと。だから、この後に続く職人のためにも働きやすい環境を整える必要がるのだろうなと思いました。
次回予告 -“成功者の5つの仕事の流儀”完結
さて、今回の記事はここまでです。
お話を伺って気付いたことは、福田さんの見ている世界観。
- 仕事の本質を探究していて利他の姿勢を持っている
- 靴を通じて使命を持っているので時間軸が過去・現在・未来だということ
- 業界・後進が育ちやすい環境を自分が率先して創る姿勢を持っている
- 仕事の質を最優先している。
どのように世界を見て受け取っていくかで人生・仕事の質が大きく影響されてくる。
そして、上司・経営者の姿勢が周囲のビジネスマンにとって大きく影響していくので意図を持ち成長と気づきのプロセスを経験してもらう設計をする責任もあるということに改めて気づきました。
もちろん、チャンスをつかみ取ることも成長に帰る内省を行うことも本人次第という前提だということは言うまでもありません?
次回はいよいよ“成功者の5つの仕事の流儀”、4つ目と5つ目についてお話ししていきます。お楽しみに!