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「あれ…なんか最近お肉高くない?」

なんか最近出費が多い気がする…家計簿をつけてみると明らかに値上がりしていたものがありました。実は今、みんなが大好きな“アレ”が高騰しているんです。

新年が始まりましたがまだまだ寒い季節が続いていますね。日によっては雪が降ったりしていて外にいるだけで手がかじかんで不便だなぁと感じています。
個人的な話になるのですが、僕はお金の使い方が雑なので家計簿をつけてどこまでお金を使えるのか考えたりしています。計算してみるとあるものが値上がりしていました。それは“お肉”だったんです。
お店のお肉も調べてみると牛タンやハラミなど多くの方に愛されているお肉の仕入れ値が上がっていました。なんでなんかな?調べてみると様々な食べ物が値上がりしていました。総務省が公表しているデータでモノやサービスの価格変動を数字にした「CPI」というものがあるんですが、モノやサービスは全体的に値上がりしていて特に食品が上がっている傾向にあります。(食品とエネルギーを除いたコアコアCPIは値上がりしてない傾向にあります。)

もしかしたら、お店やスーパーのお肉の値段が上がって不安な方がいるかも?そんなことを考えながらブログにしてみました。

世界から牛肉が消えるかも⁉

お祝いや特別な日のご飯と言えば焼肉やステーキ!と想像する方も少なくないのではないでしょうか。僕も誕生日などのお祝いは寿司屋か焼肉を食べに行くことがほとんどでした。噛むためにじゅわ~っと出る肉汁はとても美味しくて頑張ってよかったなぁと嬉しくなります。美味しいお酒と一緒に食べれる日なんてもう、最高ですよね。(笑)
お祝いのお食事としてたくさんの人から愛されている牛肉。実はその中の6割は海外からの輸入なんです。アメリカで牛を飼育して日本を含む外国に輸出しているわけなんですが、近年は中国の経済が急成長したことで中国人がめちゃくちゃ肉を食べるようになったんです。それが原因で「牛肉を売ります!」という人に対して「牛肉が欲しいです!」という人が多すぎて値段が崩壊し始めています。

少し前だとコロナ禍の間、家で遊ぶためにゲーム機の需要が増えて本来の価格よりも高い値段でないと買えない時期がありましたが、それと同じことが牛肉で起こっています。

なぜ、牛肉はこんなにも少ないのか?

「じゃあ今よりも牛の数を増やしてたくさん飼育すればいいじゃん!」と思う方もいるかもしれませんが、実は牛の飼育もかなり問題を抱えているんです。主に3つの問題があります。

①    家畜の餌が原油高騰のせいで値上がりしている
②    牛を飼育する農家が減っている
③    これ以上牛を飼育する耕地がない
順々にお伝えさせてください。

①    家畜の餌が値上がりしている

牛が食べるご飯は小麦や大豆、トウモロコシが主なんですが実はこれらの穀物は燃料としても使用することができるんです。燃料と言えば…皆さんの生活に欠かせない「ガソリン」がまず思い浮かぶのではないでしょうか。最近はガソリンが値上がりしていて「今度はいつ値上がりするん?」「また値上がりしたんかぁ」と言われる方を店頭でよく見るようになりました。燃料の値段が上がると穀物の需要が増えます。牛のご飯に回せる穀物が減るので高値で買わないといけません。その影響で牛の値段も上がっているんです。

②    牛を飼育する農家が減っている

特に牛を飼育しているアメリカなんですが、新型コロナウイルスで多くの人が亡くなりました。このままでは牛を飼育できない!そのためどの企業も人の採用をしようとしています。働く条件が同じなら給料が高い方で働きたいなぁと思いますよね。今のままではほかの農場に人を取られてしまう…そう思って給料を上げると人件費が上がります。人件費が上がったらその分牛の値段を上げないと農家はつぶれてしまいます。

③    これ以上牛を飼育する耕地がない

近年、話題に出る「SDGs」という言葉をご存じでしょうか?「持続可能な地球を作る」という意味だそうです。地球の資源をたくさん使うと資源が枯渇して未来の住民が困ってしまうのでずっと続けられる範囲で地球の資源を使おうという試みです。
牛を飼育する耕地を作ろうとすると森林の木を切って畑にする必要があるのですが、それをすると地球温暖化が進んでしまいます。これ以上耕地を増やせないのであれば牛の飼育数も増やせませんよね。

人の食事も牛の食べるものを奪っていた?

先ほど、牛の餌である穀物は燃料としても使用されているので高騰しているとお伝えしましたが、実は人間も穀物を多く食べているんです。例えば大豆は加工されて豆腐などの食品として販売されています。世界全体で言うと人口は増えているのでタンパク質の摂取量も増えていきます。穀物からもタンパク質は取れるので、わざわざ牛からタンパク質を取らなくても穀物からタンパク質取った方が早くない?となってしまうんです。

美味しい牛肉を食べてもらいたい!そのために僕たちができるコト

牛肉の値上がりは今後も続く可能性が高いです。とはいえ、やっぱり今までの値段で美味しい焼肉が食べたい!そう思いますよね。僕も食べたいです。でもお店が潰れてしまったら、お店を愛して来店してくださっているお客様を一番悲しませることになってしまいます。何とか今のまま牛肉を提供できないか?とお店でアイデアを出し合って、新しい和牛を仕入れて販売することにしました。3/13(日)まで限定価格で注文できたりお得なクーポンもお渡ししてます。

これからも、お祝いや特別なお食事が一生の思い出になるように料理でも接客でもお手伝いできればと思っています。

ではでは。

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この記事を書いた人
三富 椋太
Mitomi Ryota
ホール/調理
著者:みとみん