閉じる
お問い合わせ
Facebook Twitter

オーダーメイドシャツづくりから気づいたお客様との関わり方

オーダーメイドシャツをみなさんは作ったことがありますでしょうか?

先日、体験した珍しい「オーダーメイドシャツ作り」と自分たちの接客につながるところがあったのです!

こんにちは、赤から和気インター店、店長のアフロです。
オーダーメイドでしてもらったアフロは、もう5ヶ月になりました(笑)

さて、オーダーメイドといえば
「スーツはオーダーで作ったことあるけど、シャツだけではしたことがない」
そんな方も多いのではないでしょうか?
今回は、先日体験することができた「オーダーメイドシャツ作り」について記事にさせてもらいたいと思います!

なぜオーダーメイドシャツ?
〜興味をもったきっかけ〜

ことの始まりは、弊社代表と焼肉コンサルタントの方との食事の時でした。

以下、弊社代表:社長、焼肉コンサルタントの方:コン

社長「君は、オーダーシャツを作ったことある?」

コン「全くないです。僕が買うのは2000〜3000円のシャツぐらいです…」

社長「実は、先日オーダーシャツをつくる機会があって、その体験がとてもよかったんよ」

コン「どんな感じだったのですか?」

社長「めちゃくちゃたくさんの生地のサンプルを見せてくれて、自分が作りたいシャツにあったものがどんな生地なのかをヒアリングしてくれる。その他にも、襟やボタンの形や種類まで細かく話をして1時間ぐらいはどんなシャツを作りたいのか話したなぁ」

コン「そんなに話したんですね!それは面白いですね!」

社長「肩にてんとう虫の刺繍までしてもらったよ」

コン「すごっ!ちなみにおいくらなのですか?」

社長「だいたい1万5千円くらい」

コン「たかっ!シャツにそんなにかけたことないです…」

社長「でも、あの体験はそれ以上の価値があったと思う。そもそも、普通に同じシャツをオーダーしてもらったらもっと高いと思うよ」

コン「たしかに、そう言われるとそんな気がします。気になりますね」

社長「興味があったら作ってもらう?」

コン「ぜひ、宜しくお願いします!」

こんな感じで、オーダーメイドシャツを作ってもらうことになりました。
全く関係ない話ですが、弊社の代表は、いい意味で相手をその気にさせるのがとても上手だなといつも思います。話を聞くと、今までしたことないことでもやってみたいと思うようになるのです。

ちなみに、僕は「肩にてんとう虫の刺繍が作れる」と聞いて作りたくなりました(笑)
だって、周りにシャツの方にてんとう虫の刺繍を入れている人みたことないですよね?他の人と少し違ったことをするのが、僕は実は好きだったりするのです♪

オーダーメイドシャツをつくるテーラーさん
〜想像とのギャップがいい〜

さっそく、日程を調整してオーダーメイドシャツを作ってくださる西条さんという方にお会いしました。
みなさんは、シャツ屋さんと聞くとどんなイメージを持つでしょうか?
僕は、パリッとしたシャツをきこなしたキビキビした人をイメージしていました。
しかし、実際に西条さんとお会いして驚きました。
作業用のつなぎのような服装をした、めちゃくちゃ背の高い人だったのです。

↑この写真の、茶色のオーバーオールを着た人が西条さんです。ちょっとおしゃれな清掃業者の方かと思いました(笑)

背の高さはよいとして、シャツ屋の僕のイメージとは真反対の服をきて登場。逆に、このギャップを持った人が、どんなシャツ作りを提供しているのか僕はとてもワクワクしました。

シャツに対して詳しくない僕ですが、2つシャツの条件を決めていました。
それは
・アフロに似合うシャツ
・最近買ったジャケパンに合うシャツ
です。

これをベースに話をしてもらいました。
今の僕の生活の中心にアフロがあります(笑)

オーダーメイドシャツ職人の仕事術
〜選択肢を広げる接客〜

まずは、シャツの生地から。西条さんがカバンの中から取り出した生地のサンプルは尋常じゃない種類がありました。

この生地を一枚ずつ確認していたら確実に日が暮れるな…と思っていた僕は、2つの条件を西条さんに伝えました。
すると、それでしたらと西条さんはストライプのシャツの生地を提案してくださいました。

僕って、「本日のおすすめ」とか「期間限定」をみるとすぐに頼んでしまいます。あまり迷っても意味ないしな〜と思うのです。今回も、西条さんがおすすめしてくださったストライプのシャツに「いいかも!」と思い、じゃあそれで…とすぐ決めようとしたところ
「こっちの細めのストライプもいいと思います」
「この生地も面白いかも」
「この生地はスタイリッシュです」
と、次々と違うシャツの生地を提案してくださいました。
普通は選択肢を狭めていくところなのですが、どんどん選択肢は広まっていき、自分の中で決まりかけていたのに、逆にどれがいいのか自分でもわからなくなりました(笑)
しかも、西条さんはところどころシャツに関係ない話を僕に対して聞いてくださり、そもそも。この人は人と話をするのが好きなんだと会話を通して感じました。

その後も、そんな西条さんの人柄にも触れながら、シャツ作りを楽しく進めていくことができました。

後から知ったのですが、このように話を聞かれながら服を仕立てていくことを「ビスポーク(→be spokeより)」というそうです。
これは、自分たちが売りたい商品をお客様に売るのではなく、
お客様が求めているものを知り、そこから自分たちに何ができるのかを考え提案する
自分たちが目指している商売のやり方と通じるものがあるな〜と感じました。

どんなに業種や仕事内容が違っても、そこから学べることはたくさんある。それは、自分がどんな風に目の前のことをとらえるかで変わってくるんだなと気づくことができた体験でした。

何より、シャツづくりの話を通して、記憶に残ったのは「西条さんいい人だったなあ〜」という思い出でした。後から振り返ってみて、これってめちゃくちゃすごいことで、こんな思い出になれば、また別の誰かに紹介したいなと思うものです。こうやってファンができて広がっていくんだろうなと思います。

そして、シャツが完成するのが今からとても楽しみなアフロでした。

オーダーメイドシャツ作りまとめ

いかがだったでしょうか?
今回は、「オーダーメイドシャツづくり」という体験を通して感じたことを記事にしました。

「オーダーメイドシャツ」というものがあり、いろんなオーダーメイドの中にもそれを提供する人の価値観や人となりがあらわれる。商売って手段や方法はいくらでもあるけど、提供する人が根っこで大切にしていることで伝わり方は違ってくると思います!
僕も、お客様に喜んでもらえるようにどんなことができるのか?一生懸命考えながら、仕事を楽しんでやっていきます。西条さんのように♪

この記事をシェア
この記事を書いた人
神野 一将
Zinno Kazumasa
店長
著者:かず